本作は前作のナカトミビルでの事件から1年後のダレス国際空港が舞台となっています。
空港に妻ホリーを迎えに来たマクレーンは犯罪の匂いを嗅ぎつけて、事件と遭遇します。
空港には専属の空港警察がおり、彼らに注意を呼びかけるも場違いのマクレーンの意見は通りません。
そんな中、ついに空港がテロリストに乗っ取られてしまい、上空を飛ぶ飛行機の乗客全てが人質となってしまいます。
あてにならない空港警察をよそに、マクレーンはたった1人でテロリストに挑みます。
本作でもブルースウィリスが血塗れの似合うマクレーン刑事を演じ、ゴキブリ並みの生命力でしつこく犯罪者を追い込んでいきます。
そこで今回は映画「ダイハード2」のネタバレあらすじと感想考察や評価などをご紹介します。
スポンサーリンク
目次
映画「ダイハード2」の作品情報
【公開日】
1990年9月21日(日本)
【上映時間】
124分
【監督】
レニー・ハーリン
【脚本】
ダグ・リチャードソン
スティーヴン・E・デ・スーザ
【出演者】
マクレーン:ブルース・ウィリス
ホリー:ボニー・ベデリア
ロレンゾ:デニス・フランツ
トルドー:フレッド・トンプソン
バーンズ:アート・エヴァンス
マービン:トム・バウアー
ソーンバーグ:ウィリアム・アザートン
グラント:ジョン・エイモス
スチュアート:ウィリアム・サドラー
エスペランザ:フランコ・ネロ
映画「ダイハード2」のネタバレとあらすじとラスト結末
ごった返すダレス国際空港
前作、ナカトミビルのテロ事件からちょうど1年後のクリスマス。
ジョン・マクレーンは飛行機に乗った妻・ホリー・マクレーンのワシントンの実家に来ており、遅れてくる彼女を迎えるため、雪の降るワシントン・ダレス国際空港にやってきました。
ただでさえクリスマスでごった返しているにもかかわらず、今日はバルベルデ共和国のエスペランザ将軍がアメリカに護送されてくるため空港にはマスコミも押し寄せていました。
空港に来たマクレーンですが、ホリーの母から借りた車を空港警察に駐車違反切符を切られてしまい、車はレッカー移動させられてしまいます。
ホリーからポケベルに連絡が入り、ホリーとの電話で飛行機が30分ほど遅れている事を知らされます。
その頃アメリカ軍の特殊部隊の元大佐であるスチュアートが部下たちと出動し、空港近くの教会を占拠し始めます。
大事件の引き金
空港でホリーの到着を待っていたマクレーンは怪しげな2人組を目撃します。
その2人をマクレーンは尾行すると2人は荷物室に入っていきました。
荷物室で何かをしている2人に職務質問をすると銃撃戦へと発展します。
荷物室ではベルトコンベアで荷物が運ばれており、マクレーンは銃やゴルフクラブ、スプレーなども使って応戦します。
1人の男はコンベアのローラーに頭を巻き込まれて死亡し、もう1人の男は取り逃がしてしまいます。
一方、飛行機に乗るホリーは、前作で公衆の面前で顔を殴ったことから犬猿の仲である、テレビのリポーターのリチャード・ソーンバーグが同じ便に乗っていることを知ります。
空港警察との衝突
空港でマクレーンは直ちに現場を封鎖して捜査を開始すべきと空港を管轄する空港警察のロレンゾ署長に進言したが、ロレンゾはただの物盗りの犯行として相手にせず、むしろ一年で一番忙しい日に泥棒相手に銃撃戦をやったマクレーンを罵倒します。
納得がいかないマクレーンは男の正体を探るため、ナカトミビルの時に知り合ったロスにいるパウエル巡査に死んだ男の指紋情報を送り、照会してもらいます。
その結果、マクレーンが殺した男は、2年前に死んだとされていた元アメリカ陸軍軍曹と判明します。
死亡記録のある男が空港で物盗りなどするわけがなく、何か大きな陰謀が動いている予感がしたマクレーンは話にならないロレンゾを無視して管制塔に乗り込み、管制部長のトルドーに事の次第を話します。
だがその時突然、滑走路の着陸誘導灯が消え、計器着陸誘導装置も作動不能に陥り、上空の旅客機が着陸できなくなってしまいました。
管制塔がジャックされた
トルドーは燃料が豊富な飛行機は他の空港に回し、着陸態勢高度にある飛行機は上空で旋回させるよう指示を出します。
そんな中、管制塔に1本の電話がかかってきます。
電話の相手はスチュアートで、空港の管制システムを乗っ取り、上空を飛ぶ飛行機を人質にしました。
その目的は、間もなく護送されてくるエスペランザの奪還である事を明かし、トルドーに余計なことをしないよう警告します。
そしてエスペランザの乗った飛行機の到着を指定の滑走路にさせることと、貨物機を準備することを要求します。
マクレーンは部外者扱いされ、管制室から追い出されそうになります。
そこへテレビ局のアナウンサーのサマンサ・コールマンが管制室に入ってきます。
今の空港の現状について声明を求めますが、ロレンゾに止められ、マクレーンと一緒に管制室から追い出されてしまいます。
管制室から追い出されたマクレーンはエレベーターを止め、エレベーターの上から脱出します。
管制塔復旧計画
管制機能を復旧させるべく、主任エンジニアのバーンズがスカイウォークの先の建設中の新ターミナルにある新管制塔を使う案を出し、トルドーは遂行するよう指示を出します。
エレベーター脱出後、マクレーンは空港の地図を管理しているマービンと出会います。
マクレーンは管制塔を追い出されるときにスカイウォークというワードを耳にしており、マービンにスカイウォークへの近道を教えてもらい、通風管を通って向かいます。
SWATに護衛されてスカイウォークに到着したバーンズですが、作業員に変装したスチュアートの部下が待ち受けていました。
SWAT部隊は全滅し、バーンズも負傷してしまいます。
バーンズがテロリストに銃口を向けられた瞬間、通風管からマクレーンが合流し、銃でテロリストに応戦します。
次々にテロリストを倒していくマクレーンでしたが、あと1人を残して巨大なテーブルがマクレーン目掛けて倒れ、その衝撃で銃を落としてしまい、さらにその机に挟まれてしまいます。
追いつめられたマクレーンは、銃が動く歩道の上に落ちていたため、歩道を作動させ、銃を引き寄せ、銃を奪いにきた最後のテロリストを間一髪のところで倒します。
そこでマクレーンはスチュアートの死んだ部下から無線機を手に入れますが、スクランブルがかかっており、内容を聞き取る事が出来ませんでした。
敵を全滅させるも、結局新管制塔は爆破されてしまい機能回復は失敗に終わります。
その頃飛行機ではソーンバーグがやけにまわりの飛行機が近い事に気づき、何かが起きていると考え出します。
テロリストの報復
管制塔にスチュアートから連絡が入り、警告に従わなかったうえに部下が死んだ報復として、罰を与えると言います。
マクレーンが話に割り込みますが、ロレンゾがマクレーンに口を挟むなと注意をした事で、スチュアートにマクレーンの存在が知られてしまいます。
スチュアートは電話を切り、残り燃料がわずかであった英国旅客機ウィンザー114便に偽の管制指示と誤った情報を与えて墜落させようとします。
それを阻止しようとマクレーンは滑走路へと向かい、松明を持って飛行機を誘導しようとしますが、無駄に終わり、飛行機は無残にも墜落し、生存者は1人もいない大惨事が起きます。
まだ多数の航空機が上空を旋回しており、その中にはホリーが乗るノースイースト140便もありました。
トルドーはバーンズになんとか飛行機と連絡を取る手段を考えろと指示を出します。
飛行機の中でソーンバーグは友人のビクターに無線機を使って、コックピットの情報を盗み聞きしようとします。
しかしコックピットと管制塔の会話が全くなく、ビーコンの信号音しか聞こえませんでした。
やはり何かあると思ったソーンバーグは引き続き聞き続けるようビクターに指示を出します。
耐テロ組織部隊の到着
トルドーは軍に協力を求め、やがて政府からの支援としてスチュアートの教官を務めていたという経歴もあり、彼を良く知るグラント率いるテロ特殊部隊が到着します。
なんとか飛行機と連絡を取る方法を考えていたバーンズはビーコン信号で連絡を取る事を思いつきます。
グラントを中心に飛行指示室で作戦会議が開かれるもまたしてもマクレーンは部外者と言われ閉め出されてしまいます。
管制塔からバーンズがビーコン信号を使って飛行機に連絡することに成功し、パイロットにテロリストの件を伝えます。
しかしコックピットの通信を無線機で盗聴していたソーンバーグもこの話を聞いていました。
締め出されたマクレーンは飛行指示室の話を盗み聞きするため、マービンの元へ行き、行き方を聞きます。
地図で行き方を調べている際にマクレーンはスチュアートの声が聞こえる無線機を見つけます。
それはマービンが手荷物室から拝借してきた物で、スクランブルはマービンによって解除されていたのです。
エスペランザ将軍の到着
エスペランザの乗った飛行機が向かっている事がわかり、スチュアートは滑走路に誘導灯を付けるが他の飛行機は着陸させるなと管制塔に連絡し、トルドーはそれに従います。
その頃見張りの兵士と操縦士を殺したエスペランザは、自ら操縦桿を握り、空港に近づいてきます。
無線機からエスペランザが来ることがわかったマクレーンは滑走路への道をマービンに聞き、向かいます。
滑走路に先回りしたマクレーンは危うく着陸した飛行機のタイヤにひかれそうになります。
飛行機が停止し、エスペランザが自由を感じた直後、マクレーンに身柄を抑えられてしまいます。
しかしそこへエスペランザの確保のためスチュアートが現れ、銃撃戦となります。
マクレーンはコックピットに逃げ込み難を逃れるも外側からバリケードを作られてしまい、外に出られなくなってしまいます。
さらにスチュアートに手榴弾を投げ込まれてしまい、追い込まれてしまいます。
マクレーンはパイロットの椅子に座り、緊急脱出ボタンを押し、手榴弾の爆破と共に上空へと飛び出し、脱出します。
エスペランザとスチュアートには逃げられてしまいます。
その頃ソーンバーグは本件をピューリッツァー賞のネタにしようと画策し、テレビ局に電話をかけます。
グラントはさらなる報復を危惧し、勝手な行動をとるマクレーンに手出しはするなと言います。
アジトの捜索と発見
マクレーンはスチュアートがエスペランザが到着してすぐ迎えに来たことからアジトが近くにあるかもしれないとバーンズに言われます。
そしてバーンズは12年前の地図を出し、マクレーンに、空港が滑走路を伸ばした際に、管制塔の配線関係を地下に埋めたことを伝えます。
配線が埋まっている場所をまわり、近くの教会がアジトである事を2人は突き止めます。
マクレーンはグラントに連絡するように言い、単独で教会へと向かいます。
しかしそこでホリーからの連絡によりポケベルが鳴ってしまい、見張りに見つかってしまいます。
氷柱で見張りを仕留めたマクレーンのもとへ、バーンズからの連絡を受けたグラントの部隊も合流し、激しい銃撃戦が始まります。
雪上での銃撃戦
アジトがバレたにも関わらず、スチュアートらは慌てる様子もなく、教会に爆弾を仕掛け、教会の裏手からスノーモービルで逃げ出します。
それに気づいたマクレーンは、一味の1人を撃ち、スノーモービル1台とサブマシンガンを奪って追跡します。
スチュアートの一味と撃ち合うことになったが、マクレーンの銃撃は効かず、一方的に迎え撃たれてしまい、爆破するスノーモービルから飛び降ります。
一味が去った後、マクレーンはサブマシンガンのマガジンに空包が装填されていたことに気づきます。
一方スチュアートらはそのまま空港敷地内へ入り、準備させていた逃走用の貨物機が置かれている11号格納庫へと向かいます。
教会でスチュアートを逃してしまったグラントらの部隊も格納庫へ向かいます。
その頃ソーンバーグは無線機から盗聴したテロリストについての話を録音しており、テレビ局で生放送をする計画を進め始めました。
はめられたマクレーン
教会での銃撃戦が茶番であると悟ったマクレーンは、満身創痍になりながら何とか空港に帰り着き、ロレンゾのところに乗り込みます。
そしてロレンゾにスチュアートとグラントが仲間である事を伝えますが、ロレンゾは聞く耳を持ちません。
マクレーンは教会で使用されたサブマシンガンをロレンゾの前でぶっ放し教会での銃撃戦は空包を使った茶番であった事を明らかにします。
事態を把握し激怒したロレンゾは空港警察全隊に出動命令を下すと貨物機の格納庫へと急行しようとします。
しかし、その頃空港内はパニック状態に陥っていました。
ソーンバーグがテロリストについてテレビで放送してしまったためです。
その放送は飛行機の中でも放送されており、飛行機内でもパニックが起きてしまいます。
そこでホリーは自分の隣の席に座っていた女性がスタンガンを持っていた事を知っていたため、それを使ってソーンバーグを黙らせました。
その頃11号格納庫にグラントが到着し、スチュアートと作戦の成功を喜び、貨物機へと一緒に乗り込みます。
貨物機での最終決戦
空港は大パニックとなり、ロレンゾが指揮する警察部隊は組織立った行動が取れませんでした。
動きが取れない警察をおいてマクレーンは特ダネを探していたコールマンに依頼し、報道ヘリコプターで滑走路へと運んでもらいます。
スチュアートやグラント、エスペランザらを乗せ、既に滑走路を貨物機は動き始めていました。
ヘリコプターから主翼に飛び移ったマクレーンは、補助翼の可動部に服を挟んで操作不能にします。
マクレーンに気付きグラントは、彼を振り落とすべく同じく主翼に降り、拳での戦が始まります。
交戦の末、マクレーンはグラントを主翼の下のジェットエンジンに叩き落とし、グラントはミンチになります。
その後スチュアートが現れ、マクレーンと戦います。
しかしマクレーンはスチュアートに全く歯が立ちません。
スチュアートに蹴り飛ばされ、主翼にぶら下がる形となったマクレーンは燃料バルブを発見します。
スチュアートに飛行機から蹴り落とされた瞬間、マクレーンは燃費バルブを開けました。
勝利を確信したスチュアートは補助翼に挟まった服を取り除くと操縦席へ戻ります。
しかしバルブからは航空燃料が漏れ出ていることには気づきませんでした。
飛行機から蹴り落とされたマクレーンは漏れ出た燃料にライターで火を点けると、炎が導火線のように燃料を伝い、航空機は飛び立った瞬間に大爆発します。
ハッピーエンド
漏れた航空燃料の火が着陸誘導灯の代わりとなり、上空に残っていた航空機が続々と着陸に成功します。
マクレーンはホリーの無事を確かめ、抱き合います。
ロレンゾは駐車違反となっていたマクレーンに対してクリスマスだから無しだと駐車違反を取り消します。
そこへマービンがカートで迎えに現れ、2人は現場を後にします。
スポンサーリンク
映画「ダイハード2」を見た感想と考察
ダイハード2はダレス国際空港を舞台にテロリストと1人の警官が戦うアクション映画です。
空港でのテロリズム
空港のシステムが全てテロリストに乗っ取られてしまうというストーリーは見ていて面白かったです。
今現代で考えるとシステムの脆弱さを感じますが、昔の時代はこうだったんだろうなと感じました。
また飛行機の墜落シーンは迫力満点で、見応えがあり、空港という広い空間を全面に活用した作品でした。
数少ない仲間
空港警察に邪魔者扱いされながらも、上空を飛ぶ飛行機に乗っている妻ホリーを助けるため、マクレーンはたった1人でテロリストに挑みます。
しかしマクレーンがテロリストに立ち向かえるのは、陰から支えるキャラクターがいてこそです。
本作では空港の地図を管理しているマービン、そして技術者のバーンズの2人がいてこそマクレーンの戦いが可能となっていました。
この2人とマクレーンの掛け合いが見ていて面白かったです。
血まみれなヒーロー
本シリーズの良いところは主人公のマクレーンが超人ではなく平凡な人間である事です。
超人的な力もなく、特殊な武器も無いどこにでもいるオッサンがその場しのぎの荒技でテロリストに挑むという無謀な挑戦が本シリーズは描かれています。
本作も飛行機に閉じ込められ飛行機ごと爆破されようとも、スノーモービルに乗って狙い撃ちにあおうとも戦い続ける姿はまさに血まみれのヒーローです。
映画「ダイハード2」を見た評価とまとめ
マクレーンとテロリストととの戦いはいつ見ても手に汗握ります。
銃の撃ち合いの激しさは勿論ですが、格闘技を使いこなせてない泥臭い感じの組み合いが見ていてリアルティを感じます。
戦いに使えるもならまわりにある物を何でも使うといった感じが、本当の死をかけた戦いのようで見ていて面白かったです。
作中で何度もテロリストに挑み、毎回先手を打たれ、受け身となる事が多かったけれど、ラストで大逆転の花火が打ち上がり、ストーリーとしてもスッキリとした気分で見終える事が出来ました。
ぜひ御覧ください。
スポンサーリンク