「HiGH&LOW THE RED RAIN」はHiGH&LOWシリーズに登場する、最強の運び屋兄弟『雨宮兄弟』にスポットを当てたスピンオフ作品です。

謎の多いキャラクターとして描かれていた雨宮兄弟の過去、そしてその後のシリーズで重要な意味を持つ『あるアイテム』が登場します。

本作では雨宮兄弟が3人兄弟だったことが明らかに。その長男『尊龍』を演じるのが斎藤工。

ミステリアスかつ兄弟を思う熱い演技は必見です。

尊龍と兄弟たちの関係性や何故、彼らは2人だけになってしまったのか。シリーズ愛好者は必見の

それでは、映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」のネタバレあらすじや感想考察と評価など、総合的な情報をお届けします。

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映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」の作品情報

【公開日】
2016年10月8日

【上映時間】
110分

【監督】
山口雄大

【脚本】
松田裕子
牧野圭祐
平沼紀久
渡辺啓

【出演者】
雨宮雅貴:TAKAHIRO、小野寺晃良(少年時代)
雨宮広斗:登坂広臣、吉澤太陽(少年時代)
雨宮尊龍:斎藤工、濱田龍臣(少年時代)
成瀬愛華:吉本美憂
コブラ:岩田剛典
ヤマト:鈴木伸之
ノボル:町田啓太
上園龍臣:石黒賢
篠原:長谷川初範
伊藤:近江谷太朗
雨宮壮介:小木茂光
雨宮祥子:片岡礼子
成瀬幸雄:矢野浩二

映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」のネタバレとあらすじ

史上最強の運び屋兄弟、雨宮兄弟の次男の雅貴と三男の広斗は仕事の最中、荷物を取られるという失態を犯し、2人は奪った相手のアジトに乗り込んだ。

向かってくる相手を次々となぎ倒しながら、アジトの最深部へと辿り着く。

すると、そこには既に荷物を回収した長男の尊龍がいた。

クライアントへ荷物を引き渡すと、尊龍は1人その場を去り、そのまま2人の元へは戻って来なかった。

『尊龍』を知る少女

1年後、尊龍が現れるかもしれないと淡い期待を抱き、亡くなった両親の墓参りをしていると、そこへ見知らぬ少女が現れた。

そして、その少女を追うように男たちが現れた。

何かを感じた2人は、少女を連れ出し、男たちを追い払う。

男たちが去った後、少女を追っていたのが九龍グループの1つ『上園会』だと判明する。

そして、少女もまた尊龍を探してこの場所に現れたと言う。

少女の名前は、成瀬 愛華。

愛華は、1週間前まで尊龍と一緒に暮らしていたが、突然尊龍が部屋を出て行ってしまったと言う。

墓参りが終わり、部屋に戻るとそこは上園会の構成員により荒らされていた。

部屋の壁には無数の新聞記事が貼られており、そこにはSWORD地区再開発計画の記事など様々なものがあった。

何も語らない愛華に、雨宮兄弟は今までずっと尊龍の足取りを追っている事を話した。

尊龍がいたという情報を頼りに無名街に行ったが、空振り。

尊龍に会ったというスモーキーに話を聞いても、会ったところでどうするんだと言われてしまった。

だからこそ、愛華の知っている事を全て話して欲しい。

そう話している中で、雅貴が壁に貼られた1枚の記事に気づく。

その記事は上園会会長、上園龍臣のものだった。

『上園会』のビジネス

3人がいるアパートの外には、上園会の構成員がいつ攻め込んでもいい様に待機していた。

構成員は、電話で誰かと話しているが、電話の相手は「放っておけばよい」と電話を切ってしまった。

電話の相手、上園会会長 上園龍臣は、公園のベンチで電話をしていた。

そして、電話を切ると、そこへランニングをしている初老の男性たちが現れ、上園と背中合わせに座った。

片方の男が背中越しに上園に封筒を差し出す。

そして上園はその封筒の中身を確認する。

男たちは、大臣の篠原とその部下、伊藤。

そして封筒の中には、篠原が押し進めている『統合型リゾート推進法案』に否定的な人物のリストが入っていた。

処理するのに、どんな方法を使ってもいいと言うと、上園は片頬を上げて笑った。

上園会は、簡単に人を『処分』し、そしてその痕跡を跡形もなく『清掃』する。

その為、篠原と伊藤は上園に依頼をしたのだ。

『尊龍』と『愛華』

尊龍と愛華の出会いは、数日前に遡る。

愛華の父、成瀬幸雄は弁護士だった。

不当な地上げなどに困っている人を救うのが幸雄の信条。

そんな幸雄が担当した仕事の中に上園会が絡む一件があった。

そして、幸雄は調べを進めていくうちに上園会にとって重大な『あるデータ』の入ったUSBメモリーを手に入れた。

やがて、そのUSBメモリーが幸雄に渡った事を知った上園会が成瀬家を襲撃しに現れた。

幸雄は愛華にUSBメモリーを託すと、ここから逃げて、友人の弁護士を頼る様に言った。

しかし、愛華はどこへ行っても門前払いを受けた。

一体何が入っているのか、USBメモリーの中身を見ようにも厳重なセキュリティで全く中身がわからない。

愛華が逃げる様に夜道を歩いていると、物陰から手が伸びてきた。

その手に引きずり込まれた愛華が怯えていると、そこにいた男が自分は味方だと言った。

その男こそ、尊龍だった。

尊龍は愛華を自分の部屋に連れ帰ると、今まで上園会に近づくチャンスを伺っており、ようやく構成員として上園会に潜り込んだ事、自分が上園会に潜り込んだ事が弟たちにバレる事を恐れ、距離を置いていると話した。

ある日、愛華がたった1人の肉親だった幸雄を思い、部屋で泣いていると尊龍が入ってきた。

涙を拭い、なんでもないと言う愛華。しかし尊龍は「壁だと思え」と言い、泣きじゃくる愛華を抱きしめた。

そして、数日後、尊龍は愛華が持っていたUSBメモリーを手に、部屋を出て行ってしまった。

『尊龍と雅貴』と『広斗』

愛華の話を聞いていると、部屋の電話が鳴り響いた。

電話の相手は尊龍からUSBメモリーを受け取ったという女性。

中身が相当な代物だと気づいた彼女は、この一件から手を引きたいと電話をかけてきたと言う。

女性の元へ向かうと、女性は再度データのコピーを試みてみるが、やはり失敗してしまう。

手を引きたいと言う女性に愛華が必死に頭を下げると、女性はSWORD地区にいるある人物の元へ向かうと言うので、それに着いていくことになった。

向かった先は山王街。

女性は以前、ネットで知り合った山王連合会のノボルに会いにきたのだ。

ノボルはかつて、家村会でネット関連を全て引き受けておりこの手の作業に詳しかった。

USBメモリーをノボルたちに託すと、3人はある廃墟に向かった。

そこはかつて雨宮兄弟が家族とともに暮らしていた場所だった。

広斗の母、祥子は広斗が子供の頃、尊龍と雅貴の父、壮介と再婚した。
広斗は学校で暴れ回り、雅貴は手を焼いていたが、尊龍は広斗と正面から向き合い、広斗は少しずつ心を開いていく。

徐々に3人が兄弟としての絆を深めつつあったある日、それは起こった。

ある雨の日、両親が共に工場で死んでいるのが発見された。

警察は借金を苦にした自殺との見立てを立てたが、広斗は納得がいかず、大雨の中走り出す。

しかし、尊龍がそれを止める。

いきり立ち、拳を向け、こんな事なら死んでしまいたいと叫ぶ広斗に尊龍は、何があってもどんな事をしたって俺が守ってみせると涙を流した。

その日以来10年ぶりに訪れた工場を歩いている中、雅貴は子供の頃に見たある光景を思い出す。

それは、父、壮介が上園に頭を下げている光景だった。

父が借金をしていた相手は、上園会だったのだ。

全ての点と線が繋がり、尊龍の目的が「上園会への復讐」であると気づいた雅貴たちの元へ、尊龍の居場所が分かったと連絡が入る。

変わる事のない尊龍の『信念』

尊龍はリトルアジアにいた。

そして、上園会が家村会経由で拳銃を集めているという情報があり、尊龍も別ルートで拳銃を受け取っていた。

尊龍は上園にUSBメモリーについての取引を持ちかけていたのだ。

雅貴と広斗もリトルアジアに向かう。

街ゆく人々に尊龍の事を訪ね歩き、人混みの中にようやく尊龍らしき人影を見つけるが、そのまま逃げられてしまった。

一方、ノボルたちはUSBメモリーの中身が国から九龍グループへの闇献金・『統合型リゾート推進法案』に関連した地上げのデータである事を突き止める。

そして、尊龍が上園と取引をする場所を特定し、2人へ伝えた。

取引の場所を知った愛華はその場所へ向かおうとするが、電話口の雅貴に止められる。

そして、雅貴は必ず尊龍を連れて帰ると愛華に約束をした。

取引場所に乗り込んだ雨宮兄弟は上園会の構成員たちをなぎ倒し、上園と尊龍の取引現場に到着する。

2人の存在に気付いた尊龍は、そこから動くなと言い、上園へこれが10年前の復讐である事を告げる。

そして、USBメモリーを放り投げると拳銃で上園を狙うが、構成員を盾に避けられてしまう。

飛び出そうとする広斗を雅貴が引っ張り込むと、2人を庇う様に尊龍が飛び込んできた。

雅貴は1人、上園を追うが妨害を受け、その間に車で逃げられてしまう。

一方、尊龍と広斗は構成員たちと激しい銃撃戦を迎え、尊龍は何も持たない広斗を必死で守った。

広斗は復讐なんて誰も望んでないって子供の頃言ったじゃないかと尊龍を責めるが、尊龍は何も言わない。

銃撃戦の末、構成員の1人と撃ち合いになった尊龍は、子供の頃広斗に言った「強く、強く、強く生きろ」という言葉と「何があっても俺たち3人は本物の兄弟だ」という言葉をのこし、両親を亡くした日と同じような大雨の中、命を落としてしまった。

声を上げて泣く広斗、呆然と立ち尽くす雅貴。

そこへ、愛華が飛び込んでくる。

尊龍の亡骸を見た愛華は、必ず連れて帰ると約束したはずと2人を罵る。

広斗は、泣きじゃくる愛華を「壁だと思え」と言って抱きしめた。

兄との『誓い』

それから数日後、雅貴と広斗は上園会のアジトを襲撃した。

上園は車で逃げ出すが、2人はバイクで車を追い続ける。

上園は様々な妨害をしてくるが、それでも尚、2人はバイクで追い続ける。

やがてハンドル操作に手間取った車が横転し、そこへ追いついた雅貴が上園を殴る。

この状況でも尚、上園は暴言を吐き捨てる。

兄や家族を侮辱する上園への怒りに震える雅貴はひたすら上園を殴り続け、これで上園の息の根が止まると拳を振りかぶった瞬間「拳は大事なもん守る為に使え」という尊龍の声がフラッシュバックし、雅貴の手が止まる。

雅貴の拳は、血に染まっていた。

数日後、雨宮兄弟が尊龍の墓地を見舞うとそこには既に花があった。

きっと愛華に違いないと、2人はタバコとウイスキーを墓に手向ける。

子供の頃、バイクの尊龍と自転車の雅貴と広斗の3人でツーリングした事を思い出しながら、2人は墓地を後にした。

映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」を見た感想と考察

冒頭のシーンや今までのシリーズで雅貴は女好きであるとか、軽薄なイメージ、そして広斗はその反対に硬派で口数が少ないというイメージがあったのですが、本作で雨宮兄弟の過去が明らかになった事により、表面にある以上に彼ら兄弟の絆が深いことが明らかになりました。

そして、尊龍が死んでしまうシーンでは、広斗が声を上げて号泣する姿にいかに尊龍を心の支えにしていたのかが分かり、涙が溢れました。

ラスト付近の上園会のアジトを襲撃するシーンでは、雅貴の目つきが今までとは違い殺意に満ちていたのも印象的でした。

単なるスピンオフ作品ではない

本作はあくまでも『雨宮兄弟』をメインして制作されたスピンオフ作品という位置づけなのですが、

劇中も重要なアイテムとして登場した『USBメモリー』。

実はこの中身がその後の本筋で重要な意味を持っています。

その為、本作を見ずに本筋だけを見ていると、物語の重要なカギを『何故か兄から受け継いだ』彼ら兄弟が持っているらしいという、非常にニクいつくりになっているのです。

こういったストーリー構成が刺さる人というのは必ずいますので、ここから見始めた人は他のシリーズも見たくなるという相乗効果が素晴らしい作品だと思いました。

余談ですが、まさに筆者はこの作品から『ハイローシリーズ』のファンになりました(笑)

映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」の評価とまとめ

シリーズものというのは根底に一貫したテーマと言うのがあるものですが、スピンオフ作品である本作もそのテーマにしっかりと組み込まれています。

雨宮3兄弟の固い絆と迫力のあるアクションシーンは、圧巻です。

シリーズの本筋しか見ていないと言う方やいきなりスピンオフは・・・というシリーズ初心者の方にも是非見て欲しい作品です。

また、なかなか映画では泣かないよ!という方でも、多くの方が「感動で思わず涙があふれた」と映画なので視聴するときはハンカチが必需品かも!?

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