アジアを代表するアクションスター、ジャッキー・チェンのハリウッド作品である「タキシード」。
ジャッキーが超ハイテクタキシードに身を包み、巨大な陰謀に立ち向かっていきます。
派手なアクションだけでなく、コメディー要素もふんだんに取り入れています。
そこで今回は映画「タキシード」のネタバレあらすじと、感想考察や評価をご紹介していきます!
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目次
映画「タキシード」の作品情報
【公開日】
2003年3月15日(日本)
【上映時間】
99分
【監督】
ケヴィン・ドノヴァン
【脚本】
マイケル・J・ウィルソン
マイケル・リーソン
【出演者】
ジミー・トン:ジャッキー・チェン
デル・ブレイン:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
クラーク・デブリン:ジェイソン・アイザックス
ディートリッヒ・バニング:リッチー・コスター
映画「タキシード」のあらすじとネタバレとラストの結末
ニューヨークの中国人タクシー運転手ジミー・トンは、凄腕の運転手だが女性には臆病で、密かに恋心を寄せる美術館係員の女性を食事に誘うことができずにいた。
そんな中、運転の腕前をスティーナという女性に買われ、秘密機関CSAの諜報部員クラーク・デブリンの専属運転手へと転身することとなる。
「襲撃」
ジミーは、デブリンの巧みな話術や上品な立ち振る舞いから、彼を慕うようになる。
同時に、デブリンもジミーの素直で当たりの良い性格を気に入る。
ある日デブリンがジミーの運転で夕食へ出かけた際、爆弾が設置されたスケートボードに追跡を受け、車は爆発してしまう。
2人は間一髪爆発から逃れたものの、デブリンは爆風で頭部を強打し倒れてしまう。
意識を失いそうになりながら、デブリンはジミーに何かを伝えようとする。
「ウォ..タ..ストライダ..」
「犯人はウォルター・ストライダーですね!しっかりしてください!」
「ウォ..タ..ストライダ..」
デブリンは身につけていた腕時計をジミーに渡す。
「誰も..信用する..な。これを…身につけろ。」
そう言い残し、デブリンは意識を失った。
ジミーが病院の待合室で待っていると看護師がやってきて、デブリンは意識が戻らず入院が必要だと告げられ、彼が握っていたというメモ用紙を渡された。
メモにはアメンボが手書きされていた。
「タキシード」
CSA本部では、大手飲料水メーカーのバニング社に潜入して殺害された諜報部員の検死が行われていた。
その死因は溺死だと思われていたが、科学者のデル・ブレインは、水の中に含まれていた特定不明のバクテリアによる脱水症状が死因であると突き止めた。
その知識を買われたブレインは、バニング社を調査しているデブリンのパートナーとして選ばれる。
ジミーはデブリンの仇を取るために、何か情報はないかとデブリンのオフィスを調べる。
すると突然、デブリンから渡された腕時計が反応し、厳重に保管されていたタキシードが姿を現す。
そのタキシードを身につけると、採寸が自動で調節されていき、袖の内側に取り付けられたいくつものナノマシーンがレーザーを発し、ジミーの神経を刺激していった。
ジミーは腕時計を操作して、いくつかモードを試してみると、ジミーの身体はまるでカンフー映画の主人公のように軽やかに動き回り、重力にさえも逆らう。
それはCSAが開発した、人に超人的な身体能力を与える「スーパータキシード」だったのだ。
タキシードを着たジミーのもとに電話が掛かってくる。
「ミスター・デブリン?バニング社に動きがあり、捜査命令が出たわ。明日落ち合いましょう。」
ジミーは何のことかさっぱりわからないまま、指定された場所に向かうこととなった。
「捜査開始」
合流ポイントに行くと、そこにはスーツを着た髪の長い美女がいた。
「デル・ブレインよ。あなたがあの伝説の…クラーク・デブリン?」
ブレインは、想像とは違いのけーとした表情で現れた中国人に戸惑うも、ジミーはうまくごまかし任務を開始する。
2人は、バニング社社長のバニングが各国の大手飲料水メーカーの社長達を集めて開いた集会を盗聴し、バニングが他会社を買収しようとしていることを知る。
任務に不慣れなジミーはブレインを怒らせてしまうが、何とか乗り切りブレインからの次の任務の連絡を待つこととなる。
数日後ブレインから連絡を受け、2人はバニングが出席するパーティーに参加する。
そこで、パーティーで歌を披露するため控室で控えていたジェームズ・ブラウンをジミーは不意に気絶させてしまい、代わりに舞台に立つ。
初めは罵声を浴びせられるも、タキシードの歌唱モードによって「セックスマシーン」を完璧に披露し、バニングのフィアンセの好意を得る。
ショーの後ジミーはフィアンセに、ブレインはバニングに詰め寄り、バニングの研究所が彼の自宅にあることを聞き出す。
その後、バニングの手下によってCSAの諜報部員だとばれ追われるも、ジミーはタキシードのパワーで返り討ちにし、その場を後にする。
「研究所」
後日、バニング邸で開催されているパーティーに潜入する2人。
バニングの手下の後をつけ、プールに隠された研究所へ続く階段を発見する。
研究所に入り、コンピューターを見るとそこにはバニングの計画が隠されていた。
バニングは、世界中の飲料水会社の貯水タンクにバクテリアを混入させ、混乱を巻き起こし、安全な自社の飲料水しか売れなくなるという計画を企てていた。
コンピューターに夢中になっている2人を手下が発見し追うも、2人は研究所からうまく逃げ出しパーティーの人ごみに紛れた。
そこでブレインにスティーナから電話が来る。
スティーナはジミーがデブリンと偽って任務をしていることにカメラの映像で気づき、それをブレインに伝えた。
ブレインはジミーをトイレに連れ出し銃を突きつけ、タキシードを脱ぐよう命令した。
そしてタキシードを抱え、トイレを後にするもバニングに捕まってしまう。
身ぐるみをはがされたジミーはデブリンの自宅に戻り、元のタクシー運転手としての生活に戻るため荷物をまとめる。
しかし、デブリンの書斎にある写真を見てひらめく。そこにはアメンボが写されていた。
「ウォルター・ストライダー…ウォーターストライダー…ウォーターストライダー!!なんで気が付かなかったんだ!ウォルター・ストライダーは人の名前じゃなくて、ウォーターストライダー(アメンボ)のことだったんだ!」
ジミーは、タンスの中にもう一着のタキシードが隠されているのを発見する。
そのタキシードを着て、ブレインのもとへ急ぐ。
「バニングの最後」
捕まったブレインは、バニングにタキシードを渡してしまう。
バニングは自慢げに計画を語る。
彼はアメンボを使ってバクテリアを貯水池に紛れ込ませるつもりで、そうすれば検知されずに自然災害に見せることができるのだ。
研究所では、バクテリアを持った大量のアメンボが孵化しようとしていた。
そこで研究所内に警報が鳴り響く。
現れたのは、護衛に引きずられたジミーであった。ブレインはジミーにささやく。
「なんで戻ってきたのよ!」
「君を助けるためだ…。」
ジミーはすっと立ち上がり、コートを脱ぎ捨てる。
タキシードを着たジミーは、護衛達を次々倒していく。
そこに、同じくタキシードを身につけたバニングが応戦し、2人は激しく戦う。
2人が死闘を繰り広げていると、アメンボの成熟を知らせるアナウンスが流れた。
ブレインはすかさずコントロール用のコンピューターに水をかけて故障させる。
バニングはジミーを押し飛ばし、コントロールが効かなくなったアメンボ放出用のハッチを手動で開けた。
そして倒れているジミーとブレインを両手で持ち上げ、とどめを刺そうとする。
絶体絶命のピンチで、一瞬の隙をついたジミーはバニングの顔面に猛打を浴びせ、気絶させた。
2人が上を見上げると、大量のアメンボが研究所内を舞っていたが、外に飛び出していく様子がない。
「何かを待っているんだ。」
下を見ると、そこには一回り大きいアメンボがガラスケースの中にいた。
「女王だ!みんな女王アメンボについていくんだ!」
ジミーはそっと女王のケースを持ち上げ、脱出しようとする。
しかしそこにさらに護衛達が襲い掛かってきて、ケースが割れてしまう。
割れたケースから大きなアメンボが宙を舞い、ブレインの鼻にとまる。
ジミーは、近くにあったショットグラスをブレインの鼻に押し付け、アメンボを閉じ込めた。
そしてそのまま襲い来る護衛達と戦っていく。
2人が戦っているうちにバニングが意識を取り戻す。
バニングはすっと立ち上がると、猛スピードでジミーめがけて走り始めた。
大声をあげながらこっちに向かってくるバニングを見て、ジミーはすかさずショットグラスを投げつけた。
投げられたショットグラスは、女王を入れたまま見事にバニングの口の中に入っていき、途端にバニングは地面に倒れる。
倒れたバニングの口に、女王を追って大量のアメンボが入り込む。
バニングの身体はみるみる干からびていき、ミイラのようになって動かなくなった。
その後CSAの部隊が到着し、ジミーのお手柄で一件落着となる。「何かお礼を」という上官の言葉に、ジミーは嬉しそうに答えた。
「1つ頼みたいことがある。」
「エンディング」
ニューヨーク市街では、一般市民に扮した大量のCSA職員がひっきりなしに張り込みを行っていた。
その現場の指揮官は、クラーク・デブリンであった。
CSA職員が見つめる先には、イヤホンを付けて緊張気味のジミーがいた。
ジミーは道路を渡り、美術館へと入っていく。
そして受付にいた、ずっと思いを寄せてきた女性にこわばった顔で話しかける。
「ハイ!」
ジミーのイヤホンの中では声が飛びかっていた。
「顔色が良くないわ。」
「自信を持つんだ!」
「彼女の目を見て、君は美しいと言うんだ。」
耳の中で入り乱れる声にジミーはいらいらする。
「み、耳の中がうるさいんだ!そんなにいっぺんにしゃべらないでくれ!」
女性の前でそう叫ぶと、ジミーはイヤホンを外す。
「やあ、僕はジミー・トン!」
「出てって!今すぐ!!」
女性にスプレーを突きつけられ、ジミーは走って逃げ去る。
作戦は失敗となり、ブレインが待つバンへと戻る。
「美人を前にすると上手く喋れないんだ。」
「へえー、美人ね。」
ブレインは不機嫌そうな顔をする。
「どうしたんだ。」
「今まで誰も私を女として見てくれたことや誘ってくれたことがないの。」
「何故だかわかる?君は扱いにくいからだ!」
「わかったわ。ありがとう。」
そう言って去っていくブレインに声をかけるジミー。
「やあ、コーヒーでも飲みにいかないかい?」
「悪いけどオーガニックの緑茶しか飲まないの。」
「あー全然ダメ!そんなんじゃ彼氏なんてできないよ!」
「わかったわ。コーヒー大好き!」
「よし!」
2人は手を繋いで、カフェに向かうのであった。
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映画「タキシード」を観た感想と考察
ガチガチのカンフー映画ではなく、アクションをふんだんに取り入れたコメディー映画という感じでした。
主演のジャッキーだけでなく、ブレイン役のジェニファー・ラブ・ヒューイットのユーモアたっぷりでお茶目な演技にも注目です!
「タキシード」の見どころ1【超ハイテクタキシード】
今作のタイトルともなっているタキシード。
そのタキシードは身体能力を極限以上に高め、カンフーマスター顔負けの武術が使えるようになったり、重力に逆らったり壁を登れるようになったり、またダンスや歌唱力までも高めていく。
そんな夢のようなタキシード、あなたならどう使ってみたいですか?
「タキシード」の見どころ2【ソウルミュージックの父】
この映画なんと、「ゴッドファーザーオブソウル」とも称されるあの伝説的な歌手ジェームズ・ブラウンも少し出演しています。
残念ながら歌やダンスのパフォーマンスはないですが、あのファンキーな話し方と独特な雰囲気は存在感抜群で、ファンも大喜びではないでしょうか?
映画「タキシード」の評価とまとめ
ジャッキーのアクションが少し物足りなくは感じました。
しかし、細やかに組み込まれたコメディー要素でどの層でも気軽に楽しめる作品です。
何も考えずに映画を楽しみたい、という方におススメの作品です!
皆さんも是非、「タキシード」をご覧になってみてはいかがでしょうか?
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