「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」は、クレヨンしんちゃんの劇場版の作品です。
クレヨンしんちゃんの埼玉県春我部市に住む野原一家が、夜ご飯に高級ヤキニクを家で食べるまでの映画です。
何気ない朝突然家にやってきた怪しげな男。
その男によって指名手配されてしまう野原一家。
果たして家に帰り高級ヤキニクを食べることはできるのか…。
そこで今回は映画「クレヨンしんちゃん栄光のヤキニクロード」のネタバレあらすじと感想考察や評価などをご紹介します。
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目次
映画「クレヨンしんちゃん栄光のヤキニクロード」の作品情報
【公開日】
2003年4月19日
【上映時間】
88分
【監督】
水島努
【脚本】
水島努、原恵一
【出演者】
矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
こおろぎさとみ
映画「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」ネタバレあらすじ
とある平日の朝。
朝ごはんがいつもより手抜きされていたことに怒る野原一家。
しかし、そこには納得できる理由がありました。
その理由として、赤字の家計簿やバーゲンで購入した服などを見せられるのかと、疑う父ひろしとしんのすけ、妹ひまわりと飼い犬のシロ。
そんな中、母みさえが冷蔵庫から取り出したのは超高級のお肉でした。
少し予算を超えてしまったため、朝ご飯を切り詰めていました。
お肉をみたみんなは、ヨダレを垂らしながら納得します。
美味しいヤキニクを食べるために、今日は早く家に帰ってくることを約束してみんなで朝ごはんを食べようとします。
その時、白衣を着た変な男が車で家の庭に来ました。
果たしてこの男の正体とは…。
「指名手配されてしまった野原一家」
白衣の男は家に上がり込んでくるなり、ひろしに助けを求めます。
ひろしは警察に行くように言いますが、次の瞬間サングラスに帽子を被った怪しげな男がやってきます。
この男は白衣の男を気絶させた後に、野原一家へ後を付いてくるように言います。
しかし不気味に思った野原一家は、家から逃げ出すことに。
そのまましんのすけが通う幼稚園へ行き、先生たちに相談をします。
その最中、テレビから一つの緊急速報が流れます。
その内容は野原一家が、指名手配されているというものでした。
それを信じた先生達によりこれ以上、幼稚園にいられなくなった野原一家は外に出て逃げることにしました。
交番に行って事情を説明しようとしましたが、すでに指名手配の実物大の看板まで用意されておりさらに逃げることにします。
報奨金は1億円で指名手配されているため、街中の住人が探す形となりました。
そんな中一つの服屋に入ります。
そこにある洋服を着ることで、ひろしは女性の姿に、みさえは男性の姿、しんのすけとひまわりは肩車をして別人のように姿を変えました。
これで安心して逃げることができると思ったのも束の間。
街中でたまたまお隣に住むおばさんと会い、そこで姿がバレてしまい地下を使って逃げることにします。
しかしそこは一方通行で、ついに野原一家は捕まってしまったのです。
「熱海との関係性」
なぜ、捕まったのか納得できない野原一家。
野原一家を捕まえたのは、とある会社の営業部長の下田という男。
彼が働いている会社は、熱海の高台にあるという情報をここで手に入れます。
また、野原一家が追われていた理由は、この家族の「あれ」が必要だったからと言われますが、「あれ」というのが何の事か分かりませんでした。
しばらくして、隙を見つけ再度逃げ出すことに成功します。
野原一家は近所の公園で、これからどうすればよいか考えることにします。
なぜこんな目に合う必要があったのか、「あれ」とはいったいなんの事なのか。
そして、下田が働いている会社がある熱海へ行くことを決めます。
この会社の上司にあって、誤解を解くことを目的としました。
そして、夜高級ヤキニクを食べることを約束します。
「目指せ熱海」
熱海を目指す手段として、ヒッチハイクをすることに決めました。
女性の方が止まってくれるだろうと推測したみさえでしたが、どの車も止まってくれません。
止まってくれないどころか、みさえの姿を見た運転手はスピードを上げたり、木に衝突したりしてしまいます。
見かねたひろしが女装をして、変わりに車を止めることにします。
すると、一台目で車を止めることに成功しました。
その運転手はひろしが女装していたことを見抜いており、その上で熱海まで乗せることにしたのです。
しかし、目的地へ向かう途中に検問が行われたが、この運転手は検問を止まることなく突破したのです。
その為、ますます追われることとなり、最終的には車は停車してしまいますが、それでも逃げ続ける野原一家。
家族は皆ばらばらの方向に逃げてしまいました。
しんのすけは漢字がまだ読めないため、熱海の方向が分からず、幼稚園の友人の家へお邪魔することにしました。
そこにはいつもの幼稚園の仲良しグループが集まっており、ニュースの報道はデタラメであることを説明します。
しかし、友人たちに裏切られて捕まってしまったのです。
ひろしは逸れてしまったひまわりとシロを探しながら、みさえは自分の足で熱海へ向かいます。
捕まってしまったしんのすけでしたが、すきを見つけて再度逃げることに成功します。
一度は裏切られましたが、仲良しグループの協力もあり細い路地やデパート、観覧車、ジェットコースター、自転車などを有効に使い熱海に行くことに成功します。
ひろし達も熱海へ到着して会社を発見した時、みさえは海から泳いで表れました。
しんのすけも合流して家族全員揃うことができ、下田の働いている会社へ向かうことにします。
「有限会社スウィートボーイズ」
下田が働いている会社の法人名はスウィートボーイズ。
そこは観光ホテルの跡地で、野原一家は会社の中でボスと出会います。
そこで、なぜ自分たちを追っているのか問いただしました。
すると、この会社が開発した催眠増幅装置のパスワードに、朝の会話の「声」が録音されて使われていたことを知ります。
つまり朝の「声」が必要なために追われていたのです。
家に返してもらうことを条件に協力することにした野原一家は、パスワードである朝の会話を再現します。
しかし、セリフをなかなか思い出すことができず、パスワード認証がされません。
72回間違えた後、しんのすけのオナラの音が足りないかもしれないことが分かり、試したところ無事認証されました。
これで家に帰ることができると安心したのも束の間で、このパスワードは変更することができなかったのです。
つまり、一生この会社にいてもらう必要があることを言われます。
この装置を使うことで、他人の脳に暗示をかけることで心と体を変えることができます。
信用していない野原一家は、この装置を使われて、鳥や便器、プロレスラーや動物など色々な姿に変えられてしまいます。
しかし、なんとかこの装置を奪って、ボスを退治することに成功します。
ボスを退治した野原一家は、この装置を使用してそもそも存在していなかったことにし、平和を取り戻します。
帰り道、今日一日中何もご飯を食べていなかったことを思い出し、外食を提案するしんのすけ。
しかし、夜ご飯に高級ヤキニクがあることを思い出します。
新幹線に乗り春我部市に帰る野原一家は、自宅に帰ると美味しいヤキニクが待っていた。
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映画「クレヨンしんちゃん栄光のヤキニクロード」の感想考察と評価まとめ
「裏切りと友情」
全国指名手配をされてしまった野原一家。
しんのすけの幼稚園の友人達が裏切り、しんのすけを捕まる手助けをして、お礼としてお菓子を貰います。
今まで仲良く遊んでいて、いつも一緒でたくさんの思い出がある友人を裏切ってしまったシーンは、観ているだけで心が痛くなりました。
しかしその後、しんのすけを信用して協力することにします。
嘘をついてしまったことをきちんと謝罪する点や、最後は友人を信じて協力する点はこのアニメの魅力でもあります。
「ヤキニクを食べるまで」
この映画のタイトルにヤキニクとついてありますが、内容はそれほどヤキニクと関係ありません。
ただ夜ご飯に高級ヤキニクを食べる。
それまで道のりを描いた内容のように思えますが、指名手配された冤罪を晴らすための内容となっています。
しかしタイトルは「栄光のヤキニクロード」。
夜ご飯の内容を変えることで、どうにでも変更することができるこのタイトルは、ユーモアがあって個人的には気に入っています。
なぜ、タイトルを他のご飯名にせずヤキニクにしたのかは、非常に気になるところでもあります。
評価まとめ
クレヨンしんちゃんは、人気のテレビアニメとなっており映画も多数存在します。
そんな中「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」は、夜ご飯に高級なヤキニクを食べるまでの出来事を描いたストーリーとなっています。
この映画はしんのすけのみに焦点を当てておらず、家族全員が主人公のようになっております。
映画の中には公開時に有名だった、多摩川に現れたオスのアゴヒゲアザラシのタマちゃんをモチーフにしたキャラクターが登場しており、とても可愛らしいです。
朝から怪しい男が家に来たことから始まり、街の人から逃げて、友人には裏切られて、熱海を目指し、何度もパスワードのために朝の会話を再現してとても苦労した一日。
だからこそ、最後に家でお肉を焼くシーンはヨダレが出るくらい美味しそうに表現がされております。
この映画を見た後は肉を食べたくなること間違いなしです。
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