映画バーレスクについて歌手のクリスティーナ・アギレラが初主演を務めた映画について詳しくお伝えします。
日本のバーレスクが注目されるきっかけにもなった映画です。
セクシーながらも楽曲にも惹きつけられる観客を置いて行かない、ミュージカルを普段見ない方でも気軽に観れるミュージカル映画です。
この映画はミュージカル映画ではありますが、いわゆるミュージカルという感じではなく、ヒューマンドラマとしても魅力的な作品です。
そこで今回は映画「バーレスク」ネタバレあらすじや感想考察と評価など、総合的な情報をお届けします。
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目次
映画「バーレスク」の作品情報
【公開日】
2010.12.18(日本)
【上映時間】
119分
【監督・脚本】
スティーブン・アンティン
【出演】
アリ(アリス):クリスティーナ・アギレラ
テス:シェール
ニッキ:クリスティン・ベル
ジャック:カム・ジギガンディ
ショーン:スタンリー・トゥッチ
マーカス:エリック・デイン
映画「バーレスク」のネタバレあらすじ
アリはアメリカの田舎のバーで働いていました。
母親を早くに亡くしながらも、明るく前向きな彼女は歌うことが好きで、もっと輝ける場所を求めて一念発起。
店主の留守中にレジから未払いの給料をいただき町を出ます。
お洒落をして、田舎のお婆ちゃんに珍しい目で見られながら、片道切符を購入。向かった先はハリウッドでした。
運命の出会い長旅を終え
ホテルに荷物を下ろし幼い頃の自分を抱いた母の写真を眺めます。
残りの現金をトイレの中へ隠し、ポストカードにここにいるわとメッセージを書くも、宛先に書く名前が浮かびません。
寂しい気持ちを吹っ切るために仕事探しへ。
新聞の求人片手にコーラスや劇団を訪ねるもなかなか採用が決まらず、暗くなった頃ふらっと入った路地でセクシーな衣装を着た女性をビルの踊り場で見かけます。
目が合いますが、彼女は出番だよと声をかけられ中へ入っていきます。
追いかけるようにアリもビルの中へそこには薄暗い照明とスモーク、艶美な雰囲気な空間にバンドの生演奏とステージでは先程の女性たちが舞台で踊っていました。
あまりのセクシーさにストリップかと疑うも、促されるまま中へ入ります。
すると、ステージには黒髪のシンガーが歌いながら現れます。
クラブ唯一のシンガー、テスとの出会いでした。
アリは引き込まれるようにショーを見て感動し、バーカウンターで濃いアイメイク姿のバーテンダー、ジャックに誰に言えば舞台に上がれるのかと声をかけます。
すると、ジャックから名刺をもらいジャックの口利きで舞台裏へ入り、テスに踊りたいと伝えるもあしらわれてしまいます。
クラブの危機
慌ただしい舞台裏では、次の演目に遅刻してくるスター、ニッキの姿。
クラブはテスの歌声とスター、ニッキのダンスが人気でした。
アリが客席にもどると、注文してもなかなか来ないウェイトレスにイライラしている客の姿がありました。
アリは勝手にバーでウェイトレスとして働くことにしました。
働きながら見るショーでは、どの楽曲にもアリは惹きこまれ、自分が舞台で歌って踊る姿を妄想するほどでした。
ウェイトレスをするアリに、お酒とニッキを呼ぶようにと声をかけた男性がいました。
不動産業のマーカスでした。実はクラブは経営不振で儲けがない為、テスの元夫ヴィンスは不動産のマーカスを引き連れ、テスにクラブを売却する話を何度もしに来ていました。
売る気がないテスはマーカスからの提案をいつも拒否しますが、解決法が見つからないままでした。
そこに、口パクのダンサーだけのステージより生で歌を聴かせたら?とアリは提案しますが、聞き入れてもらえません。
売れっ子のニッキはアリにキツイお酒を持ってこさせてメイク室で本番前に飲むことがしばしばありました。
注意するテスの様子から以前お酒でお店に迷惑をかけていたことがわかります。
アリが仕事を終え、宿泊していたホテルへある日帰ると・・・
部屋が荒らされている形跡が...どうやら強盗に入られたようでトイレに隠していたお金も盗まれ、部屋には割れてしまった亡き母の写真立てが落ちていました。
悲しみに暮れながら、アリは泣きながら唯一知っているジャックの部屋へ。
アリには助けを求める人も、家族もいないと知ったジャックは一晩アリを泊めることに。
夜、ジャックは曲を作っている事をアリに話します。
しかし、いつも途中で浮かばず、なかなか曲が完成しないことで自信を失っていました。
翌朝、ジャックにはニューヨークにフィアンセがいることを知りアリは出て行こうとするも行くところもないので、見つかるまで泊めてもらうことになりました。
そんな中、ダンサーの1人に妊娠が発覚。
彼に打ち明けられない不安を涙ながらにテスに相談していました。
クラブではすぐにオーディションが行われてましたが、アリは声をかけられていませんでした。
オーディションに来た人は誰もテスのイメージとは異なりました。
ガッカリするテス。そこにアリは勝手に舞台へ上がります。
テスは、なにをしているの?と冷たく当たりますが、アリはダンスを見てほしいとお願いします。
そこで、テスから課題曲を出されてアップテンポな曲が流れます。
曲の後半、テンポに遅れたことを指摘されますが、アリはどうしても舞台に上がりたいと懇願。
熱意が伝わり、テスから合格を言い渡されます。
それから、一生懸命練習をして舞台で踊りますが、端で踊るアリの派手な化粧に周りと馴染んでないのでは?と心配するテス。
ある晩、公演終わりに女の子でピザを食べに行こうと盛り上がるもアリは置いて行かれてしまいます。
メイク室で一人、鏡を見ながら古びたブラシでアイラインを書こうとするアリの元にテスがブラシを貸してくれました。
上手く書けない様子にテスはモデルをしていた自分の母の話をしながら、アリのお化粧を始めます。
アリは母親のことを聞かれ、早くに亡くなったから初めてのメイクレッスンと答えます。
テスからメイクされたアリの顔はとても綺麗でアリは自分の顔にうっとりしていました。
スターアリの誕生
テスの部屋からヴィンスの怒鳴り声が聞こえます。
借金を月末までに払わないとお店を失うという話でした。
テスはいよいよ落ち込みます。
メイク室ではお酒を飲んでかなり気が荒れていたニッキに家に帰るようテスが注意します。
これから本番なのに、反論するニッキにテスはアリにニッキの代わりを務めるよう指示します。
ニッキに悪い、と断りますがテスに挑発されアリは舞台へ。
楽曲が始まり、アリが踊り始めるとニッキは音響ブースで音源を抜いてしまいます。
一気に静まり返るクラブ。客が次々と帰って行き、幕が降りようとした時アリのパワフルな歌声が響きます。
一同驚きの中、テスは幕を上げさせバンドがアリに合わせて演奏を始めます。
ショーは一気に大盛り上がりで最後まで歌い切ると、舞台袖ではキャストもみんながアリを囲みます。
そこでテスが明日からアリのショーを考えると宣言。
喜ぶキャスト達のなかで、気に入らない表情のニッキでしたが、アリはなにを言われても怯みません。
ジャックの恋心売れっ子のアリの一番のファンはジャックでした。
その晩、アリから一緒に帰ろうと誘うもジャックはまだ仕事が残っていて帰れませんでした。
アリはマーカスにホームパーティへ連れて行かれます。
それからマーカスとは何度も食事をする仲となり、何度も口説かれますが、ニッキとの噂を聞いていたアリはいつも聞き流します。
マーカスの紹介でアリの写真が新聞の記事に出たこともあり、連日お店は満席になりました。
ある晩遅くにクラブから出てくるテスをニッキが待ち伏せしていました。
自分が脇役は嫌だと話をしますが、相当酔っていました。
テスは店を失うかもしれないと話し、ニッキは店を辞める事になりました。
ジャックは毎日遅くまでマーカスといるアリを注意しますが、それがきっかけで2人は喧嘩してしまいます。
その後、妊娠していたダンサーの結婚パーティがありました。
クラブの皆が盛り上がる中、その場に来れなかったフィアンセにジャックが電話で別れを告げます。
ジャックはアリに謝り、二人は晴れてその晩同じベットで寝ることになるのです。
アリはジャックへの想いを歌います。
この愛は信じられるものだと。ある朝2人の元へフィアンセが乗り込んできます。
ジャックはアリに時間をくれと話し、アリを追い出します。
その後、ジャックは話をしフィアンセは納得して部屋を出て行きます。
思わぬヒント
部屋を追い出され、落ち込むアリの元にはマーカスから電話が。
食事をしながらマーカスが実はクラブを買い取り、商業施設を建てようとしている事を聞きます。
すでにクラブの上の空中権はマーカスのものでそれがなくては2階以上の建物は建てられないと。
アリは急いでそのことをテスに話します。
テスは融資してくれる銀行を探すも見つからず、手放す日が近づいていると落ち込んでいました。
アリから話を聞いたテスはクラブの向かいに高層マンションを建設中の社長に事を説明します。
景色が綺麗と謳っているマンションの向かいにこのままだと高層の商業施設が建つことを。
そして、社長はクラブの融資をしてくれることになり、クラブを手放さなくて良くなったテスは一安心。
そこに、ニッキがテスにクラブに戻りたいと謝りにきます。
テスは快諾しすぐ準備するように促します。
メイク室で支度するアリの元へジャックがやってきます。
フィアンセとはきっぱり別れたこと。そして、作りかけの曲が完成した事を話し、その曲でエンディングを迎えます。
ニッキも含め、ダンサー総勢で踊るステージで映画の幕が閉じます。
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映画「バーレスク」の感想と考察
パワフルな歌声で有名な歌手のクリスティーナ・アギレラが初主演の本作。
毎回惹きこまれる楽曲と、豪華キャストが勢揃いです。
テス役のシェールは歌手で女優。
2018年映画「マンマミーア!ヒア・ウィ・ゴー」でドナの母親で歌手役を演じ、共演者を感動させた女優です。
また、ショーン役のスタンリー・トゥッチはプラダを着た悪魔でもおなじみ、的確なアドバイスと味方についてくれる信頼できる役です。
また、見所としてはショーのなかで出てくる演出、セット、アリの衣装などが可愛く女子はウキウキすること間違いなしです。
また、アギレラのスターとしてのアリと田舎から出てきた1人の女性としてのアリが上手に演じられていて、アリの仕草のかわいさに虜になってしまいます。
映画「バーレスク」の評価とまとめ
田舎から1人輝ける場所を探して出てくるアリがスターになるまでの姿に、勇気をもらえる作品です。
女子力を復活させたい時や、明日からも仕事頑張ろうとスイッチを入れたい時、毎日に刺激がほしい時におすすめの一作です。
ミュージカル映画は好き嫌いが分かれる人も多いと思いますが、バーレスクはミュージカルというよりはヒューマンドラマに近いかなと思います。
評価としてはアリがスターになるまでの過程が本当に見所の映画なので、ミュージカル好きにもヒューマンドラマ好きにも、ぜひ見てもらいたい映画ですね。
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