映画「シカゴ」はアメリカのミュージカル映画で、「シカゴ」の他に「SAYURI」などのロブ・マーシャル監督の作品。

愛人を殺してしまい収監されたロキシー・ハートは刑務所で同じく殺人の罪で牢獄されているスターのヴェルマ・ケリーと出会い、スターダムを登っていく。

ロキシー・ハートを「ブリジット・ジョーンズ」シリーズのレニー・ゼルウィガーが、ヴェルマ・ケリーを「マスク・オブ・ゾロ」のキャサリン・ゼダ・ジョーンズが演じ、その他にも、リチャー・ギアなど豪華な出演者で話題を呼んだ。

ミュージカル映画という事で歌とダンスが魅力の一つで、ダンスの振り付けは振付師でもある、監督自らが行った。

映画「シカゴ」は第75回アカデミー賞で、作品賞、助演女優賞、美術賞など多くの賞を受賞し、ゴールデングローブ賞でも沢山の賞に輝いている。

それでは、映画「シカゴ」のネタバレあらすじ結末や感想考察と評価など、総合的な情報をお届けします。

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映画「シカゴ」の作品情報

【公開日】
2003年4月19日

【上演時間】
113分

【監督】
ロブ・マーシャル

【脚本】
ビル・コンドン

【出演者・キャスト】
ロキシー・ハート:レネー・ゼルウィガー
ヴェルマ・ケリー:キャサリン・ゼダ・ジョーンズ
ビリー・フリン:リチャード・ギア
ママ・モートン:クィーン・ラティファ
エイモス・ハート:ジョン・C・ライリー
キティ:ルーシー・リュー
メアリーサンシャイン:クリスティン・バランスキー

映画「シカゴ」のネタバレとあらすじ

1920年アメリカのシカゴ、ナイトクラブの人気踊り子のヴェルマ・ケリーは同じく踊り子の妹と、妹と不倫していた夫を殺した罪で警察に捕まってしまう。

そんなヴェルマに憧れスターを夢見るロキシー・ハート。

彼女はクラブに伝手があり、ロキシーを舞台に立たせてくれると言うフレッド・ケイスリーと不倫していた。

しかし、それが嘘だと分かり彼を殺して収監されてしまうが、そこには同じ罪で収監されていたヴェルマもいた。

ロキシーは弁護士のビリー・フリンに弁護を頼み、美貌を武器にマスコミを利用し世間の注目を集め人気者になっていく。

そして、スターへの道を着々と進んでいくが…。

一発の銃弾

シカゴの人気クラブ「All That JAZZ」そこの人気の目玉ショー、ケリー姉妹のパフォーマンス。

しかし、その日は姉のヴェルマ・ケリーしか舞台に立っておらず、一人で「オール・ザット・ジャズ」を歌う、観客から大歓声を浴びるが、ヴェルマは不倫していた夫と妹を殺して、そのままステージに上がっていたのだった。

そんなヴェルマのステージを、目を輝かせ見つめる一人の女性ロキシー・ハート、彼女はヴェルマの様にステージに立つことを夢見ていた。

そんな彼女は、車の修理工のエイモスと結婚して、しがない毎日を送っていた。

また、フレッド・ケイスリーと言う男と不倫を楽しんでおり、フレッドはクラブのオーナーの知り合いで舞台に上がれるようにオーナーに掛け合ってあげるとロキシーに言っていた。

ある日、いつもの様に旦那がいない間にフレッドとの不倫を楽しんでいたが、オーナーと知り合いというのは嘘で、騙されていた事が判明し、怒りからフレッドを殺してしまう…。

そして、刑務所に収監されてしまう事になったロキシー。

刑務所の女性棟に収監されたロキシー・ハート

刑務所の女性棟に収監されたロキシー。

そこは“ママ”モートンと呼ばれる看守長が仕切っており、囚人たちは彼女に金を渡し色々と便宜を図って貰っていた。

ロキシーはそこで様々な理由で男たちを殺した女たちに出会う。

しかも、その刑務所には憧れのヴェルマも収監されており、彼女に近づこうとするが全く相手にされず冷たくあしらわれる。

ある日、ママとヴェルマが話をしているのを聞く。

ヴェルマは殺人の経歴で名を売り、ママにお金を渡し後ろ盾になって貰い、刑務所から出た後、再びステージに立てる様にクラブとの契約をアレンジして貰っているとの事だった。

ロキシーはヴェルマにアドバイスを貰おうとするが全く相手にされない。

そこを見ていたママから、女囚人からの弁護を主に引き受け、負け知らずのビリー・フリンという弁護士がいるという事を教えてもらう。

女性囚人のヒーロー

ビリーに弁護をお願いしようとするが、ビリーを雇うには大金の5000ドルが必要と言われてしまう。

そこでロキシーは夫のエイモスに頼むことにする。

エイモスはあっさりとロキシーのお願いを聞き、ありったけのお金をかき集め、ビリーにロキシーの弁護をお願いする。

早速ビリーはロキシーの美貌を売りにしマスコミを抱え込み、さらにイメージ操作で悔い改めた弱い囚人を演じさせ民衆の同情を煽り、無罪放免を勝ち取ろうと考えた。

まずは記者会見に向け、ロキシーは身なりを整え、ビリーが考えた自分の嘘の生い立ちを覚え淑女になりきり準備をする。

そして、記者会見のビリーの作戦は上手くいき、マスコミたちはロキシーの人生をドラマチックに書き、男に利用された可哀想なロキシー・ハートが出来上がった。

ロキシー旋風

ビリーの計画は上手く行き、世間で瞬く間にロキシーは人気者になり、ロキシー旋風が巻き上がる。

ここまで人気になり世間の話題の中心なっている事に有頂天になる。

それが面白くないのがヴェルマ。

自分の話題が全てロキシーに取られ、その所為で公判も延期されてしまっている。

そこで、ロキシーに妹の代わりになって一緒に組んで売り出そうと申し出るが、今度は逆にロキシーは鼻で笑い断る。

ある日、パイナップル農園の大富豪の娘キティが夫と2人の不倫相手を殺したという大スキャンダルが持ち上がる。

キティは取材に来たマスコミを蹴りあげるなど中々のじゃじゃや馬っぷりで注目の的になり、しかもビリーが弁護を受け持つ事になっている。

注目を奪われそうになったロキシーは咄嗟に、妊娠しているという嘘をつく。

この嘘により再びロキシーに注目が戻って来た。

ビリーの用意した、妊婦用のワンピースと手には編み物を持つという提案を、そんなダサい格好は出来ないと突き返すロキシー、ビリーと方向性の違いからケンカになる2人。

しかし、女性囚人の一人が極刑を求刑されるのを見て、ロキシーは不安になり、ビリーの提案を受け入れる。

運命の裁判、ビリー劇場

いよいよロキシーの裁判の日。

ビリーはいつも通りお得意の口八丁で、裁判員・記者たちを混乱させ、自分のペースへ持っていき裁判を優位に進めて行く。

エイモスも証言台に立たされ、ビリーはお腹の子供はエイモスの子だと信じさせ、2人は公然の前で抱き合い、感動的な場面を作り出す。

ロキシーの証言の時、ビリーとの打ち合わせ通り悲劇的な淑女を演じて、裁判員たちの同情を煽る。

そして最後は感情が高まり、気絶するという演技まで披露。

それにより、さらにマスコミは、ロキシーは裁判を良く頑張ったと褒め称える。

その頃、ママの元に匿名でロキシーが収監中に書いていた日記が届けられ、それをヴェルマに渡す、ヴェルマはこれでロキシーを陥れられると喜ぶ。

次の日、検察側の証言としてヴェルマが出廷し、ロキシーの日記を読み上げる。

そこには、フレッドはいい気味、二度でも三度でも殺したいと本心が書き上げられており、窮地に立つロキシー。

ビリーの反対尋問の時、ヴェルマが起訴を取り下げる代わりに証言すると検事と取引している事を指摘。

さらに日記の先を朗読し、文章に法律用語っぽい言葉が使われていると指摘。

そして、検事が日記をでっち上げ、ママに送り付けたのではと裁判員たちに印象付けた。

オール・ザット・ジャズ

そして、全ての裁判が終わり、いよいよ皆が注目する判決の時、裁判所の前ではロキシーの号外が用意されている。

運命の評決は無罪。

しかし、その瞬間、裁判所の前で発砲事件が起こる、女性が夫と弁護士を撃ち殺した。

瞬く間に、ロキシーの周りにいた記者たちは外に飛び出す。

ビリーいわく「新しい血に飛びつくものさ、それがシカゴだ」と。

そして日記をでっち上げたのはビリーで、書き加えたのも自分だと白状し去って行った。

そして、残されたロキシーの元にエイモスが家に帰ろうと優しく呼びかけるが、妊娠は嘘だと白状し冷たくあしらい、エイモスは去って行った。

その後、ナイトクラブに自分を売り出しに歩くロキシー、しかし忘れ去られたロキシーはどこにも雇ってもらえず苦戦していた。

そんなロキシーの前に裁判を終えたヴェルマが現れる。

ヴェルマは2人でコンビを組み売り出せば人気になれると説得する。

そして、シカゴの大きな劇場で舞台に立つ2人は、見事なショーで観客を魅了。

観客席にはビリーやママ・モートンの姿もあり、大量のフラッシュを浴びて大成功を収めた。

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映画「シカゴ」の感想と考察

映画「シカゴ」はスタイリッシュで、歌・ダンスは最高で素晴らしい作品であり、悪女たちの極上のエンターテイメント。

全てがショービズに繋がり、悪事を犯しながらもそれを利用し登りつめるし女たちは、利用できるものは利用する強さはクールでカッコ良く、爽快。

そして、素晴らしいのは迫力のダンスシーンで、特に囚人の女たちの「セル・ブロック・タンゴ」のシーンはパワフル&セクシーで圧巻だ。

ロキシー演じるレニー・ゼルウィガーの甘ったるくキュートな歌声に、ヴェルマ演じるキャサリン・ゼダ・ジョーンズのセクシーでパワフルで悪女な感じも素敵だった。

リチャード・ギアのずる賢い弁護士ビリー・フリン役もダンディでスマートな感じがピッタリ。

裁判のシーンの「ラズ・ダズル」は裁判の緊張感が張り詰める場面のはずが、愉快で楽しいサーカスへと大変身してとても楽しめた。

迫力のダンスシーン

「シカゴ」の素晴らしいパフォーマンスシーンが沢山あり、その中でもおススメの一部を紹介していきたい。

・All That JAZZ:映画の冒頭のヴェルマがクラブで歌うオール・ザット・ジャズこの歌とダンスで一気に物語に引き込まれる。

・When You‘re Good To Mama:刑務所の看守長の“ママ”モートンが歌うナンバー、力強いパワフルな歌声にママのダイナミックなパフォーマンスがとても良い。

・Cell Blok Tango:そして一番の見どころと言っても良い、刑務所内の殺人を犯した6人の美女たちが、自分の犯罪のいきさつを歌うシーン。

セクシーな女性たちが魅せる最大の見せ場、妖艶で力強いタンゴシーンは何度も見たくなる。

・When Both Reach For The Gun:ロキシーとビリーの記者会見のシーンでロキシーが腹話術の人形に扮し、ビリーの操り人形になるコミカルなシーン。

・Roxie:世間で騒がれ、人気者になっていくロキシーが印象に残る歌詞で、男性ダンサーと歌うキュートでセクシーなナンバー。

・Razzle Dazzle:ロキシーの裁判のシーンでビリーの手腕の見せどころ。

皆がビリーの手の上で転がされ、裁判さえもエンターテイメントにしてしまうビリーの愉快なナンバー。

・Nowadays/Hot Haney Rag:ラストのロキシーとヴェルマが歌うフィナーレに相応しい豪華で煌びやかなナンバー

豪華なキャスト

ロキシー・ハート演じるレニー・ゼルウィガー。

ヴェルマ・ケリー演じるキャサリン・ゼダ・ジョーンズをはじめとする豪華なキャストが揃っている。

弁護士のビリー・フリン扮するのは「プリティウーマン」「愛と青春の旅立ち」、他の数々の大作の主演を務めている、絶大の人気を誇る大御所俳優のリチャード・ギア。

ロキシーとヴェルマが収監された刑務所の看守長“ママ“モートンを演じるのは、グラミー賞も受賞した事もある、ラップ歌手のクィーン・ラティファ。

彼女は「ボーン・コレクター」「TAXI NY」など多くの映画にも出演している。

ロキシーの夫のエイモス役には「25年目のキス」など、名脇役として数多くの作品に出演しているジョン・C・ライリー。

そして、カメオ出演で、夫と2人の愛人を殺した大富豪の娘のキティ役には「チャーリーズ・エンジェル」などのルーシー・リューが扮している。

1920年代のアメリカ

1920年代が舞台の「シカゴ」。

実際の1920年代は「狂騒の20年代」「黄金の20年代」と言われており、自動車、映画、ラジオなどが大衆に広まり、様々な文化が生まれる。

作中での「オール・ザット・ジャズ」の様なジャズ文化が花開き、「ジャズ・エイジ」とも呼ばれている。

また女性のファッションも大きく変わり、ロキシーの様なショートヘアに膝丈のストレートなワンピースを着た女性たちはジャズを好み、お酒を嗜むフラッパーと呼ばれていた。

ジャズにお酒で退廃的だが、活気に溢れているアメリカを楽しめる作品でもある。

同じ年代を舞台にした映画「華麗なるギャッツビー」などでも、お酒、ジャズ、パーティを楽しむ人々が描かれている。

映画「シカゴ」の評価とまとめ

ミュージカル映画として大成功を収めた「シカゴ」は第75回アカデミー賞で、作品賞、助演女優賞、美術、衣装デザイン、音響、編集賞など合計6つもの賞を獲得。

ゴールデングローブ賞では作品賞、主演男優賞、主演女優賞など多くの賞を受賞した。

その後、ブロードウェイで舞台化もされ、映画界に多大な影響を残した。

パフォーマンスの素晴らしく、特にヴェルマ役のキャサリン・ゼダ・ジョーンズは激しいダンスを見せているが、撮影時なんと妊娠中だった様、凄まじいプロ根性だ。

スタイリッシュで、カッコ良く、素晴らしいパファオーマンスの数々、誰もが見ても楽しめる作品。

ちなみに、主演のレニー・ゼルウィガーは「シカゴ」の前作品「ブリジット・ジョーンズ」で元々の体重から13キロ太り、「シカゴ」で体重を大幅に減量。

そして「ブリジット・ジョーンズ2」で再度、体重を増量、また減量と役作りの為に体型を変える事で有名だそうだ。

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