1990年3月に日本公開された映画「いまを生きる(原作名:Dead Poets Society)」は、ロビン・ウィリアムズが主演を果たした青春学園映画です。

厳格な規則に縛られてつまらない学生生活を送っている高校生たちが、ロビン・ウィリアムズが演じる型破りな新任教師のジョン・キーティンに出会いによって、徐々に変わっていく…。

また、ジョン・キーティンが生徒たちに語りかける言葉の数々は、見ている人の心にも届き、そっと寄り添います。

そんな名作「いまを生きる」のあらすじ&ネタバレ、作品中に出てくる心に響く名言の数数などを紹介します。

映画「いまを生きる」の作品情報

【公開日】
1990年3月24日(日本)

【上映時間】
128分

【監督】
ピーター・ウィアー

【脚本】
トム・シュルマン

【出演者】
ジョン・キーティング:ロビン・ウィリアムズ
ニール・ペリー:ロバート・ショーン・レナード
トッド・アンダーソン:イーサン・ホーク
ノックス・オーバーストリート:ジョシュ・チャールズ
リチャード・キャメロン:ディラン・カスマン
ノーラン校長:ノーマン・ロイド

【受賞歴】
1989年 第43回 英国アカデミー賞 作品賞
1989年 第43回 英国アカデミー賞 作曲賞
1989年 第62回 アカデミー賞 作品賞
1989年 第62回 アカデミー賞 脚本賞

【作品概要】
1959年、規律と伝統を重んじる名門進学校ウェルトン・アカデミーに型破りな新任教師のジョン・キーティングが着任をする。

今まで先生に言われた通りの人生を歩んでいた"模範的"な生徒に対して、ジョン・キーティングは…。

「いまを生きる」のあらすじ&ネタバレ結末

アメリカ合衆国のヴァーモント州にある「ウェルトン・アカデミー」は、伝統・明名・誉規律・美徳の4つを教育理念に掲げる全米屈指のエリート高です。

ただ、あまりの厳格さにこの学校に通っている生徒は、自分たちが通っている学校の事を"ヘルトン(=地獄学院)"と呼んでいる。

1959年、前任者の退任に伴い、この学校の卒業生でもある英語教師のジョン・キーティングが着任をする。

型破りなジョン・キーティングの授業

新たに着任をした英語教師ジョン・キーティングの授業は、他の教師とは全く異なり、型破りなものでした。

例えば、ジョン・キーティングは、プリチャードという人が書いた詩の理解、評価方法について書かれて記載されている教科書の序章について、「くそったれ!」と言い放ち、生徒たちに破り捨てるように言う。

また、別の授業では、教室を飛び出し、学校の歴代の生徒の写真やトロフィーなどが飾られている記念展示室に生徒達を連れていき、詩を朗読させる。

そして、ジョン・キーティングは、生徒たちに朗読させた詩や授業を通じて、「カルペ・ディエム(=いまを生きる)」、夢を持つこと、自分の考えを持つ事の大切さを伝えていく。

また、授業中、ジョン・キーティングは、ホイットマンの詩の一節になぞらえ自身を、「「キャプテン(船長)」と呼んでくれと伝える。

そんな型破りな授業をするジョン・キーティングに生徒たちは戸惑いつつも、徐々に感化され始める。

一方、型破りな授業をするジョン・キーティングに対し、他の教師達は、疎ましく思い始めていた。

死せる詩人の会の復活

他の教師とは異なり、夢を持つことの大切さなどを説くジョン・キーティングの薫陶を受けた生徒の一人"ニール"は、ある日、キーティングが学生の時に『死せる詩人の会』という秘密の会合をしていた事を知る。

そして、ニールは、クラスメイトのチャーリーやキャメロン、ミークス、ピッツ、ノックスなどを誘いこの『死せる詩人の会』を復活せて、夜な夜な、近くの洞窟に集まり将来の夢や本当にやりたい事などを語りあった。

「いまを生きる」事を楽しみ始めた生徒達

本当に自分がやりたいこと、今を生きることの大切さをしった生徒たちは、夢を語るだけではなく、徐々に行動に映し始める。

例えば、他校の女の子に一目ぼれをしたノックスは、その女の子に熱烈なアプローチをして、デートまでこぎつける。

芝居や役者に興味があったものの父の反対でその夢を諦めていた優等生のニールは、芝居のオーディションを受けて、見事、主人公の座を勝ち取る。

また、『死せる詩人の会』の他のメンバーも、それぞれ自分のやりたい事を見つけ、自由を謳歌し始める。

子供の自由を認めない大人たち

『死せる詩人の会』それぞれのメンバーが今を生きることを楽しみ始めましたが、大人たちは、子供の自由を許しません。

ニールが劇団に入団をした事を知った父親は、舞台初日の前夜にもかかわらず劇団を辞めさせようとする。

この事を相談されたキーティングは、「強い信念と情熱で父親を説得しろ」と、ニールに話す。

しかし、父親に自分の意見を何も言えないニールは、「父親を説得する事が出来た。」と、キーティングに嘘をついて、舞台に上がる。

現実と自由の狭間で苦悩をするニール

舞台当日。

ニールの父親は、反対したはずの舞台に息子が出演する事をしり、劇場に足を運ぶ。

父親が来ていることを知ったニールは、自分が演じている役のセリフを通じて、舞台上から自分の思いを伝える。

しかし、ニールの思いは父親に届かず、舞台終了後、家に連れ戻されてしまう。

そして、陸軍学校へ転校して、「将来は医者になれ!」と、父親に命令をされてしまう。

自分が本当にやりたい事と親からの命令の狭間で苦悩をしたニールは、自宅にあった拳銃で自殺をしてしまうのである。

死せる詩人の会の瓦解とキーディングの辞職

ニールの父親は、息子が自殺をした原因は、すべて学校にあると責任を押し付ける。

そして、学校側は、ニールもいた『死せる詩人の会』を扇動したとして、キーティングにすべての責任があると結論付けた。

また、学校は、『死せる詩人の会』のメンバーたちに、退学処分をちらつかせ、「ニールの死は、キーディングに責任がある」と言う書面にサインにする事を迫る。

メンバー全員がニールの自殺の原因がキーディングに無い事は知っていたが、退学を恐れた生徒たちは、仕方なく署名にサインをしてしまいます。

そして、キーディングが学校を去る日、生徒達は、奇しくも英語の授業を受けています。
荷物の整理のため教室に入ってきたキーディング。

キーディンを辞職に追い込んだことに負い目を感じているノックスやチャーリーなど『死せる詩人の会』のメンバーたちは、キーディンの目を見る事ができない。

そんな中、一番物静かで気弱だったトッドが、突然、口を開き、「ニールの死は、キーディング先生のせいじゃない。退学を迫られて、サインをさせられた」と言うと、机の上に立ちあがる。

そして、トッドに続いて、ノックスやチャーリー、学校に『死せる詩人の会』の事を密告したキャメロンなども机の上に立ちあがる。

実は、この机の上に立ちあがる行為は、世の中には色々な見方があると言う事を教えるために、キーディングが着任当初に授業中、生徒たちに行わせた事だったのだ。

キーディングは、自分が教えたことがしっかりと生徒たちに伝わっていると知り、嬉しそうに微笑みながら教室を去っていくのでした。

「いまを生きる」を見た感想や名言集

この「いまを生きる」は、新任教師のジョン・キーティングと全寮制の名門進学校に通う生徒達の青春群像劇です。

自分の考えや本当にしたい事を押し殺して、『良い子』を演じていた生徒たちが、ある先生との出会いをきっかけに自分に正直にいきることの大切さを知り、成長をしていくというストーリー展開です。

ストーリーの流れはとてもスローなんですが、その分、映画の中から発せられる言葉の数々が際立つ作品となっています。

「いまを生きる」の中で紡がれる名言の数々

そんな「いまを生きる」の魅力の一つは、ロビン・ウィリアムス演じるジョン・キーティングが紡ぐ名言の数々です。

その中で代表的な名言の一つが、

「バラのつぼみはすぐに摘め。」ラテン語で言うなら「カルペ・ディエム」だ。
意味が分かる者は?「いまを生きろ」だ。

です。

また、それ以外でも、

今を生きろ若者たちよ。すばらしい人生をつかむのだ。

言葉はなぜ発達した?伝えるため?
違う。女を口説くためさ。

大胆さと慎重さは表裏一体だ。その判断が大切なんだ。

森に2つの分かれ道があった。人の通らぬ道を行こう。全てが変わる。

などなど、この作品中には、数多くの名言が登場します。

ロビン・ウィリアムス演じるジョン・キーティングは囁くように優しく語りかけますが、発せられた言葉の一つ一つはとてもメッセージ性が強く、心の奥底にグサリと刺さります。

何か悩み事がある時、どうすれば良いか迷っている時、この作品を見ると、少し心が軽くなるかもしれません。

大人になった今だからわかる良さがある。

この作品は、不自由を押しつけられていた生徒たちが型破りな教師キーティングと出会い、自分たちの生き方を見つめなおしていく物語です。

なので、自分が本当にやりたい事や夢、そして、就職や進学などの現実との狭間でもがいている若い方は、間違いなく共感できる作品となっています。

また、大人になって改めて見返すと、全く違った視点でこの作品を楽しむ事ができます。

例えば、この作品に出てくる生徒と同じくらいの年齢のお子さんを持っている方は、ニールの親のように自分の理想を子供に押しつけていなか?と、自問をしたくなります。

また、学生時代を思い出し、キーティングが赴任してくる前の生徒達のようにずっと不自由さを押しつけられていたなと感じる方もいるかもしれません。

このように大人になってから見返すと、今までと全く異なる視点で作品を楽しむ事ができるので、改めて見直してみるのも良いと思いますよ。

「いまを生きる」のまとめ

「自由に生きること」の大切さや大変さを教えてくれる名作「いまに生きる」。

映像やストーリー展開に派手さはありませんが、ロビン・ウィリアムズ演じるジョン・キーティングの名言の数々が、じんわりと心の中に染み込んでいく作品となっています。

また、人間味溢れる教師ジョン・キーティングを演じているロビン・ウィリアムズの演技は秀逸で、本当にこんな先生がどこかにいるのではないかと思わせてくれます。

仕事や家事など日々の生活に忙殺され、自由さを感じなくなっている今こそ、ジョン・キーティングの優しい言葉に耳を傾けてみては、いかがでしょうか?

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