「心のカルテ」は、マーティン・ノクソンさんの初めての監督作品になっています。

この映画は、拒食症や過食症やパニック障害など色々なモノを抱えた登場人物たちの姿が描かれた作品です。

この作品では、主人公のトラウマや取り囲んでいる環境などが見どころになっています。

あることがきっかけで拒食症になってしまったエレン。

エレンは、色々な施設で入退院を繰り返していましたが、ある時ベッカム医師の元へ行き……。

この作品では、自分や過去を受け入れることが大切だと思えるストーリーになっており、リリー・コリンズさんやキアヌ・リーヴスさんなどが出演している作品です。

それでは、映画「心のカルテ」のネタバレあらすじや感想考察と評価など、総合的な情報をお届けします。

映画「心のカルテ」の作品情報

【公開日】
2017年1月22日(日本)

【上映時間】
107分

【監督】
デヴィット・フランケル

【脚本】
アラン・ローブ

【出演者】
リリー・コリンズ
キアヌ・リーヴス
リリ・テイラー
リアナ・リベラト
ブルック・スミス

映画「心のカルテ」のネタバレあらすじ

この作品は、実際に摂食障害で悩んでいる方が協力し撮影された映画になっています。

ある施設にいた20歳のエレンは、反抗的な態度のせいで追い出されてしまいました、

実家へ戻ったエレンは、義理の母親と異母兄弟の妹に迎えられます。

妹のケリーは、エレンと仲が良く食事の時にカロリーを当てるクイズをしていました。

エレンは、食事に出てきた料理の全てのカロリーを当てます。

その後義理の母親のスーザンは、家で住む条件としてエレンの体重を測りました。

ガリガリにやせ細ったエレンにスーザンは、「この姿が美しいと思う?」と尋ね、病気を克服させるために医者を探すことに。

夜にエレンはケリーを連れ出し景色を見に行きました。

ケリーは、エレンを心から心配していて「お姉ちゃんのような病気で死ぬ人も大勢いる」と泣き出します。

スーザンは、エレンの実母に連絡を取りましたが、実母のジュディも引き取るのを嫌がり彼女は病院へ行きました。

凄腕の医者

ドクターのベッカムに会いに行ったスーザンとエレン。

スーザンは、エレンが摂食障害になったのは実母のジュディがレズで女と結婚したからだとベッカムに話しましたが、彼は「原因は1つではないですよ」と言いました。

エレンの診察をしたベッカム。

彼は、エレンが自分は不健康ではないと言いましたが、「本当にこれでいいのか?体がどんどん毛深くなる」と言いました。

痩せすぎている彼女の体は、体が保護しようとどんどん毛深くなっていたのです。
エレンは、いくつかの条件を出され施設に入居することに。

スーザンは、自分なりにエレンの助けになろうとしていましたが、彼女には押しつけがましく感じたのです。

家に帰るとケリーは、「本気で治療してね。今度は約束よ」と言って見送りました。

新しい環境

一見普通の家に見える門出の家に向かったエレンは、同じく摂食障害のルークたちに出迎えられます。

部屋にはドアがなく、通信機器もすべて没収されました。

エレンは、画家でタブレットを奪われてうんざります。

ルークは、エレンに施設を案内し良いことをするとポイントをもらえ外出も許可されると教えました。

彼は、バレエダンサーで怪我が原因で摂食障害になってしまったのです。

食事の時間になり、そこでは席を離れたり30分後まではトイレが使えないという決まりがありました。

他にも、食事をすることでポイントが稼げるシステムがあったのです。

ベッカムは、エレンの家族を病院へ呼び話をすることに。

母親たちは言い争い、自己嫌悪になるエレンでしたが、ケリーだけは「心配なの。ただ食べるだけでいいのに」と涙を流しました。

エレンは自分のブログに作品をアップしていた過去があり、彼女に憧れた人物が自殺して命を絶ってしまったのです。

それからエレンは、自分のせいだと思い込み、自分の作品の販売も公開もしなくなりました。

変化

みんなと馴染もうとしないエレン。

ルークは、エレンを気にかけてていましたが、彼女は彼をうっとうしがりました。

しかしルークは、「家庭が崩壊しているのに、家族の元に戻る人がいるだろ。なぜかわかるか?また家族のせいだと言えるからだ」と言い放ち去って行きます。

その後、彼の部屋に向かったエレンはルークの部屋に自分の絵があったことに驚きました。
ルークは、エレンのことを知っていてファンだったのです。

エレンは、同じ摂食障害のルークに「どうやったら食べることができるの?」と尋ねました。

ルークは、徐々に食べれるようになっていて「食べたモノ勝ちだ」と言ってたわいもない話を楽しみます。

面談を受けたエレンは、少し心を開き「そこそこ味のある人生を送れるかも」とベッカムに話しました。

その後ベッカムは、「君の名前が気に入らないから、変えてみないか?」と提案します。

イーライ

エレンは、ルークの部屋に行き「イーライと呼んで」と言いました。

彼女は、新しい自分になる為にイーライと名乗るようになったのです。

ルークは、似合っていると彼女に言って「明日の外出に付き合って?デートしよう」と提案しました。

レストランへ行き、食事をすべて口に入れ吐き出すイーライ。

食べ物を口にしない彼女には、大きな進歩になりました。

デートを楽しんだイーライは、翌日ベッカムとみんなと一緒に出掛けます。

そこはアートが展示してある場所で、感動的な景色に感動するイーライたち。

ベッカムは、「生きてるからこそ、ここへ来れた」と言いました。

変化

アートを楽しんだあとイーライがたばこを吸おうとすると、ベッカムが手を出します。

イーライはたばこを渡し「人生は美しい。でも自分を変えられない無理なの」と言いました。

するとベッカムは「そんな声にはこう言うんだ“消えちまえ声!”」と大きな声を出し、みんなも前向きな気分に。

食事で大好きなお菓子を食べたイーライ。

その様子を見てみんなも喜び、一方で仲間の妊婦ミーガンを祝う為のベビーシャワーを。

ベビーシャワーを楽しんだあとイーライとルークは、庭で話をしまいました。

ルークは、イーライのことが好きで告白しキスをします。

しかしイーライは急に怖くなり、ルークを拒絶してしまいました。

2年も前から好きだと言われたイーライは、「同じように私に憧れた子がいたわ。会ったこともない彼女は、手首を切って自殺するときに、ご丁寧に私に遺書を遺したのよ」と打ち明けます。

その子の両親は、イーライにわざわざその子の写真を遺書と一緒に送りつけたのです。

怒って部屋に戻ったイーライでしたが、ミーガンの悲鳴が聞こえ駆けつけました。

ミーガンは、赤ちゃんが流産してしまい病院へ搬送されたのです。

葛藤

イーライは、ルークとケンカし逆戻りしてしまいました。

ベッカムに呼び出されたイーライは、「また逆戻りするなら、門出の家にはいられなくなる」と告げます。

イーライは、「どう考えればいいか私にはわからないの」と言いましたが、「答えなんてない。立ち向かえないならただの臆病者だ」と言い放ちました。

怒ったイーライは、門出の家を飛び出していこうとしましたが、ルークがひざの手術を受けることになったと知り驚きます。

ルークは「ここにいてくれ、キミが必要なんだ。ひざが治らないことはとっくにわかってたんだ」と言いましたが、彼女は出て行ってしまいました。

ルークは、ひざが治るとバレエができるといつも話していましたが、本当はもう叶わないことを知っていたのです。

出て行ったイーライは、立ち眩みがして倒れてしまいました。

通行人に心配されながらも、彼女は実母たちのもとへ。

決断

ベッカムは、イーライの行動を予測していて先に電話をかけていました。

彼は、イーライが変わる為に必要なことだと考えていたのです。

実母のジュディは、ある人に助言され「あなたに授乳したいの」と言い出します。
ジュディは産後うつになったことを気にしていて、ライスミルクを持ってきました。

戸惑うイーライでしたが「あなたはこれ以上痩せたら終わりなのよ。ベッカム先生は施設に戻るか戻らないかはイーライに任せると言っていたわ」と泣き出します。

ジュディは、イーライに愛情を伝えると「ママ。私にミルクを飲ませて」と彼女が言いました。

イーライは、ジュディに赤ちゃんのように抱えられライスミルクを飲みます。

ジュディは、子守唄を歌いイーライを揺らしていました。

夜中に抜け出し、月を見に行ったイーライ。

このまま死のうと思い「これでいい」とつぶやきます。

すると夢の中でルークが現れ、彼女を大きな木まで案内しました。

夢の中はとても綺麗で、木に登りルークとキスをします。

幸せを感じたイーライでしたが、「見て欲しいものがある」と木の下を指さされました。

そこには、ガリガリにやせ細って倒れている自分の姿が。

イーライは「あれが私なの?」と目に涙を浮かべました。

ルークの姿が消え、目が覚めたイーライ。

新しいスタートへ

日が昇り死んでないことにほっとするイーライは、義母のスーザンとケリーの元へ。

出迎えたスーザンに抱き着き「もう大丈夫」と告げました。

2人に送ってもらいイーライは、再び門出の家に戻ります。

映画「心のカルテ」の感想や考察

映画「心のカルテ」は、摂食障害や家庭環境やトラウマや心の傷に悩む登場人物たちの姿が描かれていました。

身近な問題

映画「心のカルテ」は、摂食障害という食事に関する病気がテーマになっています。

食事は、生きて行く上で必要不可欠なモノでとても身近な習慣ですよね。

実際に摂食障害を抱える人の大半がストレスやトラウマや気軽に始めたダイエットなどになっています。

ストーリーでも登場したように、カロリーの計算ばかりするなど、身近なところに危険が潜んでいますよね。

モデルや一般の方にも、病状は様々ですがこういった悩みを抱えている方はたくさんいるので、比較的共感のしやすい内容になっていました。

エレンからイーライへ

ストーリーの中で主人公のエレンは、ベッカム医師に助言され「イーライ」と名乗るようになっています。

呼び名を変えるというとても単純なことですが、自分を好きになる為の第一歩になったり、過去から進む為にはとても効果的ですね。

初めて食事を食べるシーンなどもとても見どころになっていて、普通なら行儀の悪い行動ですが、イーライが口に食べ物を入れただけで嬉しくなります。

リリー・コリンズの葛藤

主役を演じたリリー・コリンズさんは、実際に摂食障害を患い治療をしていました。

役作りをしている時に、昔の自分に戻ってしまうのでは?と怖くなったことを明かしています。

オファーが来た時には戸惑いもあったそうですが、自分が前に進む為に引き受け、役を通して摂食障害の危険性に対して更に理解を深めることができたと言っていました。

この作品で主人公を演じきったリリー・コリンズさんの勇士にも注目してくださいね。

映画「心のカルテ」の評価とまとめ

映画「心のカルテ」は、摂食障害がテーマのヒューマンストーリーになっていました。

とても身近に潜んでいる危険な病気なので、病気ではなくても参考になる部分が多くなっています。

生きて行く上で、参考になる部分などもあると思うので、是非チェックしてみてください。

登場人物たちの悩みや病気や環境などに、立ち向かう姿が描かれた映画「心のカルテ」。

次第に自分を受け入れ変わっていく主人公が見どころになっています。

この作品では、摂食障害をテーマに色々な病気にも繋がっている表現やセリフなどが登場し、向き合っていく姿が描かれているので、コンプレックスで悩んでいる時や、何かと向き合いたい時などに楽しんでみるのはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

おすすめの記事