映画「メリー・ポピンズ」は、1965年に公開されたディズニーの作品で初めてアニメーションと実写を組み合わせた映画としても知られています。
豪華なキャストと子供たちと乳母の面白いストーリーを楽しむ事ができる作品です。
バンクス家のやんちゃな姉と弟の元へある日新しい乳母が。
バンクス家の父親はとても厳しく、妻は政治活動に明け暮れていました。
しかし、乳母が来た事で犯行ばかりしていた子供たちは大切なことに気づきはじめ……。
この作品では、不思議なことを引き起こす乳母とやんちゃな姉弟が出会うことでストーリーがはじまっていきました。
たくさんの有名な歌が登場していて、ストーリーや登場人物なども面白く子供から大人まで楽しめる作品です。
目次
映画「メリー・ポピンズ」の作品情報
【公開日】
1965年12月10日(日本)
【上映時間】
139分
【監督】
ロバート・スティーヴン
ハミルトン・S・ラスク
【脚本】
ビル・ウォルシュ
ドン・ダグラディ
【出演者】
ジュリー・アンドリュース
ディック・ヴァン・ダイク
デヴィッド・トムリンソン
グリニス・ジョンズ
マシュウ・ガーバー
映画「メリー・ポピンズ」のネタバレあらすじ
街の中で歌いながらみんなを楽しませていたバート。
彼は、歌っている途中に東の風が吹いたことに気づき不思議なことが起こると確信します。
さくら通りの中にあるバンクス家は、ブーム将軍という元海軍の人のお隣に住んでいました。
ブーム将軍は、時報を知らせる為に毎日大砲を撃っていたのです。
バンクス家では、子供のジェーンとマイケルの乳母が出て行くと怒っていました。
メイドのエレンは、乳母に出て行けと言います。
彼女たちがもめていると、夫人が帰ってきてしまいました。
夫人は政治活動をしていて、乳母の話を全然聞かず浮かれていたのです。
そして夫人がやっと落ち着き、乳母は「子供たちがどこかに行き、見つからない。あんな子供たちの面倒はこれ以上見れない」と出て行ってしまいます。
子供がいなくなり夫人が困っていると、夫のジョージが帰ってきてしまいました。
銀行に努めているジョージは、仕事が上手くいき上機嫌だったのです。
しかし、子供たちがいないことに気づき警察に連絡しようとします。
すると、警察がジェーンとマイケルを保護して連れてきました。
2人は、凧が風で飛ばされ探していたうちに迷子になったと言います。
メリー・ポピンズ
子供たちを叱ったジョージは、妻に自分が乳母を選ぶと言い出しました。
ジョージが条件を考えていると、子供たちがやってきて自分たちの考えた条件を渡します。
受け取ったジョージは、その紙を読んで暖炉に捨ててしまいました。
暖炉に捨てられたその紙は、トンネルを抜けてどこかへ飛んで行ってしまいます。
翌日求人を出したジョージ。
すると、多くの乳母たちが面接をしにやって来ました。
しかし、東の風が吹きみんな飛ばされていってしまいます。
傘をさした人物が空から降りてきて、バンクス家のチャイムを押しました。
中へ案内された乳母は、メリー・ポピンズと名乗ります。
ジョージは、子供たちが書いた応募条件を持っていたメリー・ポピンズを見て驚きました。
不思議なメリー・ポピンズを雇うことにしたジョージ。
マイケルとジェーンは、新しい乳母が階段の手すりに座って登ってくるのを見て驚きます。
子供たちは、メリー・ポピンズのバッグから色々なモノが出てくるのを見て再び目を丸くして驚きました。
メリーポピンズは、子供たちの部屋が散らかっているのを見てゲームをしようと提案します。
冒険
マイケルとジェーンは、ゲームと聞いて喜びましたが、それは部屋の片づけのことだったのです。
メリーポピンズは、がっかりする子供たちに「どんなに嫌な仕事でも必ず楽しくやる方法がある」と教えます。
そして、歌いながらメリーポピンズが指を鳴らすと次々と部屋が片付いていったのです。
ジェーンとマイケルも真似をして指を鳴らし、部屋を片付けます。
部屋を片付け終わった2人は、メリー・ポピンズに連れられて公園へ。
するとバートは、メリー・ポピンズの姿を見て喜びます。「相変わらず綺麗だね、メリー・ポピンズ」と言いました。
バートが地面に描いていた絵を見た2人は、この景色に行ってみたいと言い出します。
メリー・ポピンズは、「こんなところでさらし者になる気はない」と言いましたが、バートに乗せられて絵の中へ。
絵の中の景色に感動するジェーンとマイケル。
衣装が変わりバートは、「本当に綺麗だ、初めて会った時のようにドキドキしている」と言いました。
ジェーンとマイケルは、観覧車に乗りに行きます。
メリー・ポピンズとバートは、一緒に楽しい時間を過ごしました。
2人が歩きながら歌っていると、動物たちも歌いだします。
ペンギンたちは、2人をもてなしカフェでお茶を楽しむことに。
するとバートは、ペンギンたちと一緒に踊り出しました。
そして2人は、メリーゴーランドに乗っていたジェーンとマイケルの元へ行きます。
すると、バートが「どこにも行かなくてもメリーゴーランドは楽しいよね」と言い出し、メリー・ポピンズは「どこにも行かないって誰が言ったの?」と言いました。
するとメリーゴーランドの馬が動き出し、子供たちは大興奮。
メリー・ポピンズは、競馬場の馬たちに合流しみんなでレースをすることに。
すると追いかけられているキツネを見つけたバートは、キツネを抱きかかえ助けます。
一方で、メリー・ポピンズは競馬の馬たちを颯爽と抜かしていき優勝してしまいました。
するとメリー・ポピンズは、「スーパーカリフラジリステックエクスピアリドーシャス」と歌いだし、バートも一緒に踊りはじめます。
特に意味のない言葉でしたが、子供のころにバートはこの言葉を知り人生が変わったと言いました。
メリー・ポピンズは、バートの乳母だった事もあったのです。
風が変わるまで
スーパーカリフラジリステックエクスピアリドーシャスを気に入ったマイケルとジェーン。
絵の中で楽しく過ごしていましたが、雨が降り出し絵が消えて濡れてしまいます。
家に帰ったマイケルとジェーンは、メリー・ポピンズに言われて薬を飲むことに。
薬を嫌がる子供たちでしたが、いざ飲むとおいしくて喜びます。
眠るように言われた子供たちは、絵の中で遊んだことが忘れられず興奮していました。
ずっと一緒にいてと言う子供たちにメリー・ポピンズは、「風が変わるまでわ、いてあげる」と告げたのです。
絵の中の話をメリー・ポピンズにしましたが、「私は競馬なんてしないわ。」と子供たちに言います。
彼女は、絵の中であったことをはぐらかし子供を眠りにつかせます。
翌日目覚めたジョージは、家の中の雰囲気が明るくなったことに気づきました。
メイドたちは、歌いだし夫人も機嫌がよくジョージには理解できなかったのです。
子供たちは、スーパーカリフラジリステックエクスピアリドーシャスをジョージに教えてあげました。
しかし、ジョージは「くだらんバカ騒ぎはよしてくれ」と言い放ちます。
ジョージは、メリー・ポピンズが自分の家の規律を乱していると言い出したのです。
彼は、不機嫌なまま銀行へと出社していきました。
ピアノの調律
メリー・ポピンズは、ジョージにピアノの調律師を尋ねるように指示されます。
他にもお使いを頼まれ、子供たちと出かけていくと犬のアンドリューに出会いました。
メリー・ポピンズは、アンドリューと話をして急いである場所へ向かっていきます。
彼女は、子供たちと一緒にアルバートの元へ行くとバートが先に来ていました。
アルバートは、笑いすぎて体が浮いて降りられなくなっていたのです。
それを見ていたジェーンとマイケルも笑い出し、つられてバートも笑ってしまいます。
すると3人の体も浮かび出し、メリー・ポピンズはうんざりしました。
見てられなくなったメリー・ポピンズは、家に子供たちを連れて帰ろうとしましたが、諦めて彼女も浮かび上がります。
悲しい話をすると体が地面に下がっていくので、メリー・ポピンズ「帰る時間よ」と言いみんな体が床に着地しました。
メリー・ポピンズは、アルバートをバートに任せて帰っていきます。
アルバートは、笑いすぎると反動で悲しくなり泣き出してしまうのです。
家に帰宅したジョージは、スミスという名の義足の男のジョークを子供たちに教えられました。
嬉しそうに子供たちがメリー・ポピンズの話をしていると、ジョージは彼女を呼びつけます。
そして、「あなたには失望した。真面目な生き方を教える為に、ゲームではなく規律などを重視するべきだ。子供たちにおかしなことを吹き込むな。」と言い出したのです。
メリー・ポピンズを解雇しようとしていたジョージでしたが、彼女に「銀行を見学させてみては?」と言われ子供たちを見学させることに。
初めてのお出かけ
父親の職場に同行できると知ったジェーンとマイケルは喜び、メリー・ポピンズに感謝します。
子供たちは、今まで父親と一緒に出かけたことがなかったのです。
喜ぶ子供たちに「目の前にあるのに気づかないこともある」と言って歌を歌いだします。
銀行の前には、ハトにエサをあげている老婆が。
彼女は、2ペンスでハトのエサを売っていたのです。
ジョージは、毎日老婆の前を通っていましたが、1度もエサを購入した事はありませんでした。
マイケルとジェーンは、メリー・ポピンズに教えられたように翌日ハトのエサを購入しようとしましたが、ジョージに怒られてしまいます。
怒られたマイケルは、渋々銀行へとついていきました。
若手役員のジョージは、上司に「子供たちの口座を開きに来た」と告げたのです。
すると銀行の巨頭のドースがやってきます。
ドースは、「ハトにエサをあげる」というマイケルから2ペンスを無理やり取り上げてしまいました。
「お金を返して」というマイケルの言葉を聞いた銀行の客は、お金を返してもらえないと思いパニックに。
銀行は大混乱になり、逃げだしたマイケルとジェーンはバートに出会います。
ジョージの文句を言う2人の話を聞いたバートは、「父親にも助けが必要な時はあるんだ」と教えました。
マイケルとジェーンは、「私たちがお父様を助けるべき?」とバートに尋ねます。
バートは、2人を連れて帰りました。
忙しい両親
母親は、メリー・ポピンズが休みの日だったので子供2人をバートに押し付けて政治活動へ行ってしまいます。
夫人は、自分の子供たちよりも政治活動を優先していたのです。
バートは、夫人に押し切られ渋々引き受けることに。
そしてバートは、子供たちに煙突掃除を教えます。
するとメリー・ポピンズは、子供たちが心配で帰ってきてバートたちと一緒に煙突掃除をすることに。
屋根の上に上ったマイケルたちは、街の景色を見まわし感動します。
メリー・ポピンズは、煙に子供たちを乗せました。
するとバートが仲間を集め歌って踊り出し、誘われたメリー・ポピンズは誰よりも上手に踊ります。
踊ったまま家に帰宅すると、銀行から戻ったジョージが煙突掃除の人たちを追い出しました。
大事なこと
ジョージは、銀行での騒ぎのことでドースから呼び出されてしまいます。
そして、全てメリー・ポピンズのせいだと怒っているジョージにバートは彼女の事を教えました。
バートは、「あなたは高い地位にいて、みんなに尊敬されているんだろ?だから子供の涙を拭く時間もないし、子供が微笑んできてもあなたは暇がない。でも、子供時代はあっという間だ」とジョージに言います。
その言葉を聞いたジョージは、考え直し悩みました。
すると、子供たちはジョージに2ペンスを渡して「これで銀行も大丈夫になる?」と聞きます。
ジョージは、子供たちに「ありがとう」と言って銀行へ向かっていきました。
そして役員たちに責められたジョージは「喜んで責任を取ります」と言います。
「何か言う事は?」と聞かれたジョージは子供の言葉を思い出し「スーパーカリフラジリステックエクスピアリドーシャス」と言って笑い出したのです。
そして「これが2ペンスだ。あなたに預ける」と言ってメリー・ポピンズの言葉を思い出し笑いながら去っていきました。
ジョージのジョークを聞いて笑い出したドースは、体が浮き上がってしまいます。
新しい風
風が変わったので、メリー・ポピンズは荷造りをはじめました。
夫人は、ジョージが一切帰って来ないので心配し警察に連絡します。
するとジョージが大声で歌いながら帰ってきました。
メリー・ポピンズを引き留めていたマイケルとジェーンでしたが、ジョージに呼ばれて下に降りて行きます。
するとジョージは自分で直したジョージの凧を子供たちに見せました。
子供たちは大喜びし、夫人とジョージは公園で凧をあげることに。
メリー・ポピンズは、みんなの姿を2階から見送りました。
公園では、バートが凧を販売していたのです。
街の人たちは、凧を空高く上げていました。
すると、ドースの息子も凧をあげていて「君は重役として復活だ」と言って胸にバッチを戻します。
メリー・ポピンズは、杖の鳥に「やっぱり子供たちは父親が大事なんだな。でも、お前が子供たちをどう思っているかは知ってるぜ」と言いました。
メリー・ポピンズは、鳥の口を掴んで黙らせ空へと戻っていきます。
バートは、「さようならメリー・ポピンズ。また来てくれよな」と見送りました。
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映画「メリー・ポピンズ」を見た感想と考察
映画「メリー・ポピンズ」は、一つの家族がそれぞれ自分たちの気持ちや忘れてしまっていたことに気づくストーリーになっていました。
1人2役
この作品では、ディック・ヴァン・ダイクがバートと銀行の巨頭ドース役を1人で演じています。
1人で2役を演じているディック・ヴァン・ダイクは、続編の映画「メリー・ポピンズ リターンズ」にドースの息子役として登場しているので是非チェックしてみてください。
数々の名曲
映画「メリー・ポピンズ」には、たくさんの歌とダンスが登場していました。
歌の中でも有名なのは、「スーパーカリフラジリステックエクスピアリドーシャス」です。
この曲は、とても楽しい内容の歌になっていてダンスもハッピーな気分になるので人気があります。
他には、「チム・チム・チェリー」という、子供たちが父親のジョージを思う気持ちが表現された曲です。
少し悲しげな雰囲気の歌になっていますが、とても内容の深いモノなので是非チェックしてみてください
映画「メリー・ポピンズ」の評価とまとめ
アニメーションとのコラボ
映画「メリー・ポピンズ」は、アニメと実写が融合した最初の作品になっているので、当時の技術などを楽しむことができます。
ペンギンや動物たちと主人公のメリー・ポピンズやバートが踊るシーンは、とても見どころになっていました。
当時の最先端の技術がディズニーによって駆使されているので、ディズニー好きには必見です。
まとめ
目の前にあるモノが見えなくなってしまった家族と、完ぺきな乳母が繰り広げる映画「メリー・ポピンズ」。
子供と両親の絆や、日常にあふれた大切なモノについて描かれた作品になっています。
家族との絆や生きていく上で大事なことを思い出せる作品となっているので、感動的なストーリーや楽しい歌とダンスやハッピーエンドを見たい時などに楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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