「イミテーション・ゲーム」は、第二次世界大戦の時に影ながら活躍した天才数学者のストーリーになっています。

暗号を解読したアラン・チューリングとその仲間が、反発し協力し合いイギリスを勝利に導く姿が描かれた作品です。

この作品では、実在の人物たちが活躍するストーリーになっていて、暗号の解読に加わった人たちの葛藤などが見どころになっています。

1951年イギリスのマンチェスターで、ある天才数学者は軍の機密チームに加わることに。

イギリス政府の要請で、暗号を解読することになった主人公でしたが……。

この作品では、人付き合いが苦手で協調性のない主人公が次第に変化し、チームに貢献するストーリーになっています。

長い間秘密にされていた事実が記されている作品です。

それでは、映画「イミテーション・ゲーム」のネタバレあらすじや感想考察と評価など、総合的な情報をお届けします。

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映画「イミテーション・ゲーム」の作品情報

【公開日】
2015年3月13日(日本)

【上映時間】
114分

【監督】
モンテン・ティルドゥム

【脚本】
グレアム・ムーア

【出演者】
ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ
マシュー・グッド
ロリー・キニア
マーク・ストロング

映画「イミテーション・ゲーム」のネタバレあらすじ

1951年マンチェスター。

アラン・チューリングは刑務所の取調室に。

彼は、刑事に「集中できるか?」と尋ね話だしました。

アラン・チューリングは、自分の話をしっかりと聞き、聞き逃さないように言います。

先日彼の部屋が荒らされ、MI6のスチュアート・ミンギス大佐の元へ知らせが入りました。

刑事は、通報を受け彼の家に行きます。

ケンブリッジ大学の教授をしているアラン・チューリング。

マシンの研究をしているアランは、刑事には何も話そうとしませんでした。

何も盗まれていませんでしたが、彼の部屋には青酸カリがばらまかれていたのです。

刑事のロバートは、犯人逮捕の為に協力して欲しいと言いましたが、「掃除をする気がないなら、今すぐ帰ってくれ」と言いました。

ロバートは、邪険に扱われたことよりも、何も話さないアランを不審に思い秘密があるのではないかと考えたのです。

暗号解読

1939年のロンドン。

ドイツとの戦争が始まり、人々は混乱し郊外へ子供たちを逃がしていました。

列車に乗ったアランは、無線機器製作所へ向かっていきます。

部屋で待たされていたアランは、やって来たデニストン中佐に「何故政府に協力したいんだ」と尋ねました。

アランは、「人の為に尽くしたいわけではありません」と言います。

デニストン中佐は、ドイツ語を理解できないと聞きアランを不採用にしようとしました。

しかし「暗号はパズルだ。エニグマ。ドイツ軍の暗号解読器の解読が仕事ですよね」と言うとデニストン中佐は彼の話を聞くことに。

アランは、自分が必要だとデニストン中佐に売り込みます。

エニグマは、解読不可能だと他の国も投げ出した代物でした。

雇われることになったアラン。

チームの他のメンバーとエニグマの説明を受けるアランは、美しさに魅了されます。

既にエニグマを一台所有していましたが、エニグマから発信された暗号は、エニグマでしか解読できず、毎日設定を変えているので1台では役に立たないのです。

リーダーを務めるのは、ヒューというチェスのイギリス王者でした。

そこにいたミンギスは、MI6の諜報機関の責任者で「6秒に1人死んでいるんだ。早く始めろ」と指示を出します。

新しい仲間

みんなが毎日暗号を解読する一方でアランは、瞬時にエニグマを解読する機械を生み出そうとしていました。

協調性が無く誤解されやすいアランは、チームの中でも浮いてしまいます。

注意されるアランでしたが、彼にはみんなの言っていることが理解できませんでした。

1951年マンチェスターへと場面が戻りロバートは、アランの経歴を探ろうとしましたが、機密情報で見れず自ら出向くことに。

デニストン中佐の元へ行ったアランは、機械を作るのに費用が必要だと言いますが却下され、ミンギスに手紙を預けチャーチルに直接交渉します。

するとアランが責任者になり、使えない仲間を切り捨て「地獄へ落ちろ」と罵声を浴びました。

アランは、優秀な仲間を迎える為に新聞にクロスワードパズルを載せ、解けたモノを試験に呼ぶことに。

何十人かが集まり、その中に女性のジョーンクラークが遅れて集まりました。

女性というだけで試験会場へ入れなかった彼女を見たアランは、ジョーンを会場へ招き入れ試験を受けさします。

すぐに解けないと思っていたアランでしたが、ジョーンは会場にいる誰よりも早く解いたのです。

ジョーンともう1人が合格し、ミンギスは仕事の説明をします。

しかし、ジョーンは現れずアランは彼女の家に向かいました。

ジョーンは、男性だけの職場で働くのを両親に反対されていたのです。

事実を隠しウソを交えながら、彼女の両親を説得したアランはジョーンを無事チームのメンバーに引き入れます。

ジョーンは、女性というだけで能力を示せないことにうんざりしていたので、チャンスを与えられ喜びました。

疑いをかけられたアラン

1951年マンチェスターで、ロバートはアランの情報が全くないことを不審がり上司に報告します。

戦争中に何か政府の仕事に関わった過去があるのかもしれないと思うロバート。

ヒューは、アランの自分勝手なやり方に苛立ちチームのみんなも彼に賛同できないと思っていました。

みんなは、自分の親族が軍隊で働いているにも関わらず、何も成果を出せないことに苛立ちアランに八つ当たりしていたのです。

誰もアランの考えを理解できずにいましたが、彼は「僕の機会が必ず勝つ」と言い放ちます。

アランは、解読された数少ない資料を持ち出しジョーンの元へ。

その解読された文章は「天気は晴れ 夜は雨 ハイル・ヒトラー」と書かれていたのです。

カギを見つけ、機械のクリストファーに打ち込みたいと考え彼女を頼ったのです。

ジョーンは、アランの論文を読み彼の考えを理解していたので、彼にとって心強い味方になりました。

彼が生み出したいのは、あらゆるモノの正解を導くデジタル計算機だったのです。

出社したアランは、自分のデスクがデニストン中佐によって荒らされていました。

二重スパイがいるとわかり、デニストン中佐はアランを疑っていたのです。

デニストン中佐は、アランを疎ましがり「そのうち君はミスを犯すだろう」と言って去っていきました。

落ち込むアランの元へ、ジョーンがやってきて「本気でパズルを解きたいのなら、みんなの協力が必要よ。どれだけ賢くてもね」と助言します。

ジョーンに言われたことを実行する為にアランは、みんなにリンゴを配りました。

不器用ながらもみんなと距離を縮め用途頑張るアラン。

まとまっていくチーム

ヒューもアランに歩み寄り、クリストファーを向上させる為に意見を出しました。

ついにクリストファーがエニグマの暗号を解くために動き出し、みんなは見守ります。

しかしすぐには成果が出ず、頭を抱えるアラン。

デニストン中佐は、クリストファーの成果が出ていないことを知り機械を破壊しようとします。

クビにしようとしたデニストン中佐でしたが、ヒューたちが「口が裂けても言いたくないが、彼は正しい。唯一の可能性だ」と言ったのです。

アランをクビにするならば、自分たちもクビにするように言い放ち、彼は渋々1か月の猶予を与えました。

守ってくれたみんなにアランは感謝し、ヒューに「僕はスパイなんかじゃない」と伝えます。

ヒューは、スパイの暗号を読み解きアランにしてはお粗末だと思っていたので、彼がスパイだと疑っても居ませんでした。

1951年マンチェスターでロバートは、不本意ながらアランのことを同性愛者として彼を逮捕します。

当時のイギリスでは、同性愛者は犯罪者として逮捕されることになっていたのです。

一方でジョーンは、両親に25歳の独身なので家に帰って来いと言われたとアランに言いました。

アランは、「君と話すのが好きだ。もし結婚してたらいいの?」と質問します。

ジョーンもこの場所が好きだったのでアランは、「結婚してくれる?」とワイヤーで指輪を作りプロポーズしました。

彼女もプロポーズを受け入れ喜ぶアランでしたが、彼は不安を抱えていたのです。

彼は同性愛者で、彼女の事を好きでしたが、ジョーンと肉体関係を結ぶ気はありませんでした。

思わぬキーワード

1951年アランの取り調べをするロバートは、「あなたを助けたい」と言います。

エニグマの解読の期限が1か月に迫り、悩むみんなは気晴らしにバーへ。

バーには、ジョーンと友達のヘレンが。

ヒューとヘレンはお互いを気に入り、話しをしました。

ヘレンは、ドイツからの電話を傍受していて信号の打ち方にはクセがあると言います。

その言葉を聞いたアランは、ヘレンにドイツ人の癖を教えてくれと頼みました。

すると彼女は、通信に毎回5文字同じ言葉が入っていると教えます。

アランは走り出し、ヒューたちも後をついていきました。

オフィスに戻ったアランは、「毎回確実に入っている言葉を調べるんだ」と言います。

そして、「午前6時、ハイル、ヒトラー」その3文字がキーワードになりクリストファーがエニグマを解読できると気づきました。

クリストファーを設定し機会を作動させると、しばらくすると動きを止めたのです。

出てきた暗号をエニグマに打ち込むと、ドイツ軍の位置と狙っている場所が記されていました。

無謀な挑戦を遂に成功させ、喜ぶチーム。

アランは、ヒューが信じたように正しかったのです。

成果を上げ、ドイツ軍の船の位置を完全に把握するみんな。

イギリスの船が狙われていると知り、助けようとするみんなでしたが、アランは「攻撃を教えてはいけない。」と言います。

ヒューは、感情的になり彼を殴りましたが「暴力を好むのは、気分が良くなるからだ。でも、今ドイツ軍の攻撃を防いでしまうと、向こうに暗号を解読したことがバレる」とアランが説明しました。

全ての無線通信が止められると、今までの仕事が全て無駄になると言います。

チームのみんなは、状況を理解し一般人の乗った船を見殺しにする苦渋の選択をしましたが、メンバーの兄が船に乗っていたのです。

兄を助けてくれと涙を流すピーターでしたが、「本当にごめん」とアランは謝ります。

デニストン中佐には暗号のことを伝えていなかったアランは、ミンギスに会いに行き「手を回して欲しい」と頼みました。

解読されたのを悟られない為にアランは、イギリスとドイツ軍にウソの情報を流して欲しいと頼んだのです。

ミンギスは「私が期待した通りの男だな」とアランに告げます。

ウルトラ

アランたちは、ウルトラという作戦を欠航し必要な情報を仕分ける作業をすることに。

そんな中アランは、チームメイトの誰がスパイかを知ってしまいます。

報告しようとするアランでしたが、同性愛者ということをバラすと脅されてしまいました。

家に帰ったアランは、ミンギスがいたことに驚きます。

ミンギスは、アランからスパイの情報を知らされ「君の方がスパイとして優秀なのにな」と言いました。

彼は、スパイだと知って雇っていたのです。

アランは、何をソ連にリークしイギリスにウソをつくかを決めろと言われ、ミンギスの為にスパイになるように指示されてしまいます。

ジョーンの安全を守る為に帰るように言うアランでしたが、彼女が納得せず「同性愛者なんだ。」と伝えました。

しかしジョーンは、そんなことを理解したうえで結婚を受け入れたのです。

アランは、ジョーンに「一度も好きだったことはない。もう必要ないから帰れ」とウソをつき、彼女に嫌われてしまいます。

生死の計算

毎日アランたちは、誰が生きて誰が死ぬかの計算をしていました。

2年間もの間、アランたちは陰ながら戦争に貢献していたのです、

戦争が終結しイギリス軍が勝利。

任務が完了し、ミンギスは全てを燃やし忘れろと指示します。

1951年ロバートに全てを話したアランは、「僕は戦争の英雄か?それとも犯罪者か?」と尋ねました。

ロバートは「わからない」と答えました。

アランは、同性愛者ということで結局逮捕されてしまいます。

仮釈放されたアランの元へ、ジョーンが訪ねてきました。

ジョーンは、アランのことを心配「自分が婚約していたと証言する」と言います。

しかしアランは、ホルモン治療を受けさせられ副作用で手が震え体がボロボロになっていました。

アランは、それでもクリストファーの研究を続ける為に我慢したのです。

ホルモン治療をしないと、クリストファーを取り上げると言われたと泣き出し「僕は一人になりたくないんだ。僕を独りにしないでくれ」と言います。

ジョーンは、衰弱したアランに「イギリスで生きている人のほとんどは、あなたが救った人たちよ。普通の人にクリストファーは作れない。あなたが普通じゃなかったおかげで、よりよい世界になった」と慰めました。

偉業を成し遂げた男

ホルモン治療を受けたアランは、1954年に自らの命を絶ったのです。

アランと同じく、5万人近くの人が同性愛者という理由で犯罪者に。

しかし、エリザベス女王はアランの偉業を称え死後恩赦を与えました。

エニグマを解読した事で、戦争の終結が2年早まり数えきれないほどの人が助かったと予想されています。

この事実は、50年以上ひた隠しにされていて政府でも一人握りの人しか知りませんでした。

彼の生み出した機械は、その後たくさんの科学者たちの注目を浴び研究され「コンピューター」が生まれたのです。

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映画「イミテーション・ゲーム」の感想と考察

映画「イミテーション・ゲーム」は、影ながら第二次世界大戦に貢献した科学者のストーリーが描かれていました。

アランの人間性

主人公のアラン・チューリングは、ストーリーの中でとても不器用な人間として描かれていました。

屁理屈を言っているようにも見えるシーンが多くなっていましたが、人を傷つけているつもりは無いのが伝わりますね。

実際に日常生活などでも、賢くて人付き合いが苦手な方は疎まれることもあるかもしれませんが、不器用ながらも歩み寄るシーンが可愛く思えました。

時代背景

映画「イミテーション・ゲーム」では、第二次世界大戦から1951年頃までが描かれています。

イギリスが同性愛者を受け入れたのはごく最近のことで、現在でも同性愛者が暴行されるなどの悲しい事件があり、そういった偏った風習の名残があるようです。

他にも、女性と男性が同じ職場で働けなかっただけでなく、女性に対する偏見や差別なども描かれていました。

死因

ストーリーの中では、みんなにリンゴを配っているシーンがありましたね。

実際にアラン・チューリングは、リンゴに青酸カリを塗って食べたことで自殺していました。

毒リンゴを食べて永遠の眠りについた白雪姫を見て、参考にしたのではないかと言われています。

映画「イミテーション・ゲーム」の評価とまとめ

この作品は、実話が元になっています。

アラン・チューリングの人生が描かれているというだけでなく、イギリス政府の考えやスパイなど壮大なストーリーになっていましたね。

実際に国同士の駆け引きや、毎日誰が生きて死ぬかを決めていた暗号解読チームのことを思うと、とても実話とは思えないです。

家族や兄弟を優先できない状況は、想像もできない程辛く厳しい選択ですよね。

第二次世界大戦中に活躍した天才数学者の人生が描かれた映画「イミテーション・ゲーム」。

どんなに辛い決断でも迷わずに成し遂げる彼の姿が作品の見どころになっています。

事実に基づいたストーリーになっていて、ドキュメンタリー作品としても楽しむことができるので、歴史のを知りたい方や、自分の信じる行動を迷わず実現したい時などに楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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